中途面接で合否を分ける質問とは。どのような対策をしておくべきか。
この「受ける前に知っておくべき面接質問シリーズ」では、クチコミデータと選考通過者へのインタビューに基づくONE CAREER PLUSの独自調査から、有名企業で聞かれる質問を3つピックアップして解説。
今回は、組織・人事の領域に特化したコンサルティングファームのマーサージャパンを取り上げます。
世界各国で人事領域のコンサルティングサービスを提供する同社の中途採用はどのような内容が問われるのか、一緒に見ていきましょう。
マーサージャパンの価値観と採用像
マーサージャパンは、人事領域に特化したコンサルティングサービスを提供しています。同社はマーシュ・マクレナンの一員として、同領域で高いプレゼンスを発揮しています。
日本においては40年以上の歴史があり、あらゆる業種の企業・公共団体をクライアントにしています。
また、同社は、以下の4つを企業として重視しており、それにより多様な人材の確保と多様性を担保しています。
- Advocacy:従業員の成果に対して適切な支援・給与の提供
- Learing:継続的な組織能力の強化
- Leadership accountability:従業員のエンゲージメントを高め、維持し、育成するリーダーの養成
- Listening better:従業員に情報を伝え、行動を促進する機会の提供
このように、グローバルでも一貫した環境とそれを支える強い指針が明確に示されていることは、同社で働く魅力と言えるでしょう。
マーサージャパンは日本法人として共通した価値観を掲げており、「すべての社員が自分らしさを発揮し、生き生きと働けるような帰属意識のある文化を創造する」として、多様な人材を受け入れ包括的な文化を醸成しています。
さらに、人事領域に対するコンサルティングを提供していることから、他の外資系コンサルティングファーム同様に、高いインテレクチュアルスキルを求められます。
実際に選考内ではケース面接が実施されることからも、コンサルタントとして求められる高い水準の地頭の良さを持ち合わせている、と示すことが必要です。
人事領域に特化しているために、同領域への強い興味や熱量は知的スキルと同様に選考内で確認されるようです。なぜ興味を持ったのか、どうして人材領域のコンサルタントになりたいと思ったのか、といった質問には熱量を持って回答できるように準備をしておきましょう。
また、場合によっては人材領域の知識を使ったケース面接も課されるようです。こうした領域の知識に不安のある方は、人事領域の専門書を一読してから選考に挑む、といった対策がおすすめです。
加えて、内定者によるとカルチャーマッチの視点も各選考でしっかりと見極められるようです。外資コンサルにありがちな強い自己主張ができる人よりも、他者の意見を傾聴できるマチュアな社員が多いとのこと。
こうした企業文化にマッチしていることは選考内でしっかりと見られていますので、選考全体を通じて気を付けて臨んでください。
以上より、同社の採用像は以下のように考えらえます。
マーサージャパンの中途面接の質問1:映画館の1日の売上を推計してください
オーソドックスなフェルミ推定の問題です。こうした問題は事前に決められたものではなく、選考中のコンサルタントとの会話からテーマが設定されるようです。選考内では複数回こうしたフェルミ推定やケース面接が課される(※)ため、しっかりと選考内で地頭の良さを確認されます。不安な方は事前に参考書などで対策を行い練習しておきましょう。
※出題例
- 映画館の1日の売上を推定してください
- ある架空の企業を想定し、その企業の人事面における課題を説明してください
- 日本の温泉旅館のひと月当たりの売上を推定してください
- 山手線のある駅の一日の利用者を推定してください
マーサージャパンの中途面接の質問2:志望動機を教えてください
志望動機から、人事コンサル領域になぜ興味を持ったのかを説明した回答です。この回答のように自身の経験に基づいて志望理由を説明できると説得力が高まるでしょう。同社のように特定の領域に特化しているファームでは、業界に対して興味を持ったきっかけとその業界に対してどの程度強い熱量を持っているのかは高い確率で質問されますので、しっかりと回答できるように準備しておきましょう。
マーサージャパンの中途面接の質問3:興味のあるトピックを一つあげ、それについて面接官とディスカッションしましょう。
※人的資本経営とは……「人材を『資本』として捉え、その価値を最大限に引き出すことで、中長期的な企業価値の向上につなげる経営のあり方」
最終選考では、フリーディスカッションを通じて面接官と議論を行う時間が設けられています。この時間内では自分の興味のあるトピックをあげるように言われ、それについて20分程度の議論を行うようです。こうした時間では構造的な説明とロジックのつながりや、人事系の話題の場合は加えて「人事領域の理解度」を試されています。最終選考の前では、今一度知識やどのトピックを話すのか、どんな質疑が想定されるのか、など事前準備をしっかりと行っておきましょう。
いかがでしたでしょうか。複数回のケース面接やフェルミ推定で、考え方やロジカルさ、地頭の良さをしっかり見極められふるいにかけられるマーサージャパンの選考でした。事前の準備をしっかりと行い選考に臨みましょう。
マーサージャパンの選考体験談をもっと見る
ONE CAREER PLUSには、実際にマーサージャパンの中途面接を受けた方たちの選考体験談が集まっています。面接での質問やその回答はもちろん、事前にやっておくべき対策や印象に残ったことなど、各人によるリアルな体験や実践を詳細に掲載。こちらも併せてチェックし、万全な対策を立てた上で選考に臨みましょう。
コンサル・シンクタンク
マーサージャパン
コンサル・シンクタンク
マーサージャパン
新規会員登録した方に質問事例集をプレゼント!
現在、ONE CAREER PLUSの新規会員登録&キャリア情報を入力した方に、人気企業50社の質問事例集をお送りしています。ぜひこの機会にゲットしてください。
※資料Getには、会員登録とキャリア情報入力が必要です。
【枠数限定】「転職面談」のご案内
ONE CAREER PLUSに集まったマーサージャパンへのキャリアパスをもとに、転職面談を実施中。具体的な求人のご紹介も。面談予約は下記フォームよりお申し込みください。
ONE CAREER PLUSのご紹介
ONE CAREER PLUSには、選考対策のほかにも、どの企業からどの企業へ転職したかという転職履歴や、組織・文化に関する社員クチコミなど、これまで可視化されていなかったクチコミデータを25,000件以上掲載。転職時の情報収集から面接対策まで、ぜひご利用ください。
また自身のキャリアの棚卸しや参考になる情報が集められるイベントを定期的に開催中。
イベントに参加し、具体的に興味ある会社が見つかったら、掲載されている求人から、企業への応募も可能です。