中途面接で合否を分ける質問とは。どのような対策をしておくべきか。
この「受ける前に知っておくべき面接質問シリーズ」では、クチコミデータと選考通過者へのインタビューに基づくONE CAREER PLUSの独自調査から、有名企業で聞かれる質問を3つピックアップして解説。
今回は、世界有数の製薬会社であるロシュのグループ傘下の中外製薬を取り上げます。がん、抗体医薬品などの分野では国内No.1、また新薬の創出にも積極的に取り組んでいる(※)同社の魅力とその採用像について見ていきましょう。
※参考:中外製薬ってどんな会社?
中外製薬の価値観と採用像
中外製薬はロシュグループに属しており、医師の処方が必要な「医療用医薬品」に特化している製薬会社です。日本においても高いシェアを誇るとともに、革新的な新薬の開発力を有するなど高い競争力を保有しています。
2030年トップイノベーター像実現に向けた成長戦略では「世界最高水準の創薬」と「先進的事業モデルの構築」を目標に掲げ、特に後者ではバリューチェーンの革新やデジタルを核とした事業モデルの再構築を重視しており、DX推進に注力しています。
このため、製薬業界の経験がなくても、IT戦略構築やデジタルによる事業モデル革新などの経験があれば、十分に転職のチャンスがあると言えるでしょう。
同社は「革新的な医薬品とサービスの提供を通じて新しい価値を創造し、世界の医療と人々の健康に貢献する」こともミッションとしており、「患者中心」「フロンティア精神」「誠実」をコアバリューに掲げています。
実際に内定者は「採用時にはハードスキルの確認と同じくらいソフトスキルの確認も行われた。組織人としてふるまい、自己主張が強すぎないことは大事で、外資系のイメージとは異なった」と話しており、「誠実」をコアバリューとする同社らしさも重視されているようです。
以上より、同社の採用基準は以下のように考えられます。

中外製薬の中途面接の質問1:これまでの開発で担当した案件の体制と役割を教えてください。


同社の採用では、DX推進の即戦力として、大規模開発に携わっていた・IT戦略の策定経験がある…などがマストで求められます。こうした経験は事前に整理しておき、またその中の経験の中からどのような強みを培ったのか、まで話せるようにしておくと良いでしょう。
中外製薬の中途面接の質問2:これまでの失敗経験について教えてください


実際に経験したマネジメントの課題をあげた回答です。失敗の原因の分析とその試行錯誤を説明しています。こうした質問でポイントとなるのは思考プロセスの再現性です。課題に直面した場合に原因の特定と解決策のトライをできるのか、という点をしっかりと伝えることが重要です。この回答の場合、初めてのマネジメントに際して「任せる」というアプローチを問題として設定し、個人に最適化させていくという柔軟な思考プロセスを持ち合わせていたことが高い評価につながったと言えるでしょう。
中外製薬の中途面接の質問3:直感で選んでうまくいったことは何ですか?


転職活動に踏み切った理由を直感的に選んだ、という回答です。こうした質問には答えはありませんが、回答のポジティブさやモチベーションの高さを誠実にアピールすることに成功しています。答えのない問題やその場で考える必要がある即興性の高い質問であっても回答次第では自身のチャームをうまくアピールできるので、こうした質問でも堂々と語るようにしてください。
いかがでしたでしょうか。前職で十分な経験を積み、カルチャーにマッチしている方にはチャンスがあることが分かる中外製薬の選考でした。事前の準備をしっかりと行い選考に臨みましょう。
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