あなたは「ヤバプット」と呼ばれる、崩壊したエクセルやパワーポイントの資料をご存じですか? ヤバプットとは「ヤバい・アウトプット」を略した私の造語です。
はじめまして。外資系IT企業に10数年所属したあと、JTC(Japanese traditional company)と呼ばれる、日系大企業に企画系総合職として転職したぱぴこです。
SNSで話題になりやすいJTCの渋いエピソードは、世の中に転がっています。
例えば、窓際で何もせずに年収2000万をもらう「Windows 2000社員」とか、忖度が激しく「判子がお辞儀をしていない」とブチギレられる、エクセルの計算結果を再度電卓で叩かれたなど、およそ合理性とはかけ離れたあるある話です。
私は外資で長らく自社のITサービス・製品をお客さまに提供するベンダーコンサルタントと呼ばれる職種に就き、時にはお客さまである日本企業のオフィスに常駐し、社員の皆さんに囲まれながら苦楽を共にしてきました。
その中で、SIer伝統芸能のような以下の資料は星の数ほど見ましたし、作成したこともあります。
・Excel方眼紙
・スライドの配色がほぼ信号
・フォントが90年代を感じさせる、謎の白抜き
しかし、壊滅的に仕事ができないお客さまや意味の分からない資料には幸いにも出会わず、転職する際も、「今までの日系大企業のお客さまは尊敬できる方々ばかりだったし、やりたい仕事もある」と前向きに入社しました。
が、私は何も理解していなかったのです。
私は、何も、理解していなかったのです。
外部ベンダーにうん億円、場合によっては三桁億円を払うプロジェクトにいる方々は会社のエース級であり、めちゃくちゃに優秀な上澄みであったという不都合な真実を……。
開いた瞬間に時が止まるクリエイティブなファイル

こうして説明するよりも、見ていただいたほうが早いかもしれません。というのも、ヤバプットは体で感じるものだからです。
あなたがファイルを開いたとき「これはヤバプットかどうか?」と悩む余地はありません。開いた瞬間に時が止まる。ヤバプットには、そのくらいの独創性と破壊力があります。ダイレクトに「これがヤバプットだと分からせてくる」それがヤバプットです。
とはいえ具体例がないと理解できない、という気持ちは分かります。そこで、まずはヤバプットの特徴として以下を挙げさせていただきます。
1. グラフがグラフでない
2. 縦と横の概念がない
3. 集計の概念がない
エクセルやスプレッドシートと呼ばれる表計算ソフトの芸術点が高い傾向がありますが、パワーポイントなどでも、「そうくるか」という発想力を感じられます。ここからは、実例をお見せしていきましょう。
ヤバプットの実例1:あれ、この線…動く…?
さらに・・・