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努力する上司ほど、部下を育てられないたったひとつの理由

こんにちは、トイアンナです。


私は今年で36歳。周囲にはぼちぼち、管理職になる人が出てきました。


年功序列の会社が未だ多いとはいえ、課長以上まで上がれるのは4割程度にすぎません。その中でも、最速で出世できる人にはある共通点があります。それは「最初に苦労した人」です。





「頑張り屋」は初期配属のハンデを超えて出世する





大企業の新卒採用では100人以上をまとめて採用することも多く、その中には最初から本社勤務ができる人と、傍系の部署に飛ばされて苦労する人が出てきます。


ですが、最速で出世する人は必ずしも、最初から花形部署にいたとは限りません。むしろ、新卒ではグループ会社や地方勤務になっても、そこで腐らず成果を出し続けることで、最速昇進したケースも多いのです。


企業によっては見込みのある社員をあえて地方に配属させることで、「現場の苦労を知ってから管理職になってほしい」と期待するケースもあります。ですから、いかに最初の配属で気落ちせず、頑張り続けられるかが評価対象になると言えるでしょう。



「私は無能なのにこれくらいできたのだから」と部下への期待値が上がる


ところが、最速出世をした人に限って、管理職になってから部下の育成に困るケースが少なくありません。むしろ、トップラインでは優れた成果を出しながら、パワハラで降格処分になったり、マネージャーとしての力量を発揮できず、休職に追い込まれてしまうことが多々あります。


その理由は、自己認識と現実のギャップです。


最速出世する人は、それだけの成果を認められているのですから、「イケてる社員」なわけです。ですが、本人の意識ではこれまでの苦労を覚えていますから、「自分は無能だが、努力と根性でカバーしてきて、やっと管理職になれた」と思っていることが少なくないのです。


そうすると、後輩や部下が100点の成果を出せないときに、「なぜ無能な自分ですらできることが、このひとにはできないのだろうか」と、キツい言葉や態度で詰めてしまうのです。


本人は懇切丁寧に指導しているだけのつもりが、部下・後輩目線ではパワハラに見えてしまい、最終的には休職を招く……。これは、毎年繰り返されている悲劇です。



担当した後輩が全員会社に来なくなった





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トイアンナ

P&G→LVMH→ライター・会社経営。得意分野は法人様の人事・採用インタビュー、キャリア記事。女性のキャリアと結婚を支援する婚活予備校「魔女のサバト」の主宰も。著書に『改訂版 確実内定』(KADOKAWA)、小説『ハピネスエンディング株式会社』(小学館)など。 連絡先:http://werite.info/inquiry

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