はじめに
ONE CAREER PLUSのキャリアアナリストが、皆様のお悩みや一般的な疑問にお答えする連載企画。
今回は、「営業からマーケターにキャリアチェンジしたい」という相談者さんからのお悩みです。
将来的にマーケ職に挑戦することを見据えて、まずは法人営業としてキャリアをスタートしたという相談者さん。
営業からマーケへのキャリアパスにはどのようなものがあるのでしょうか。
キャリアデータを知り尽くすキャリアアナリスト佐賀が、率直にお答えします。
本コンテンツは、Podcastまたは記事のお好きな方法でお楽しみいただけます。
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本日のお便り
ONE CAREER PLUSの佐賀です。
キャリアアナリストである私佐賀が、キャリアのお悩みに答えていくこの企画。
これまでONE CAREER PLUSに寄せられた相談や、一般的に皆さんが悩むであろうテーマを取り上げ、ラジオ形式で解決していく、シンプルなコーナーでございます。
さて、本日のお便りはこちら。
ラジオネーム「エビシュウマイ」さんからのお便りです。
「佐賀さん、こんにちは。
私は今、社会人2年目の半ばに差し掛かっています。
新卒のころからマーケ職に興味があったのですが、新卒からマーケ確約のポジションは多くなく、まずは法人営業としてキャリアをスタートしました。
売上目標を追い求めてアポを重ねる中で少し疲弊感を感じており、より自由度が高くクリエイティブなマーケ職への想いが再燃しています。
どうやったらマーケターになれますか?」
前提:マーケターこそ「数字」を追求する職種
「どうやったらマーケターになれるか」という質問はとても多いです。
私も社会人3年目に転職活動をした際に全く同じ考えで、売上などの数字を追い求めることに対して疲れを感じていたことから、何も考えずにマーケターになりたいと言っていました。
また、当時は営業職に対しての解像度が低いために、「営業は手に職がつかないのでは」という不安を抱いていました。
そして、「どこでも通用するスキルセット=エンジニアorマーケター」というイメージから、エンジニアが自分には難しそうだからマーケターを目指す、という浅い考えで志望していた時期がありました。
そのため、今回の相談者であるエビシュウマイさんも、マーケターという職種を誤解している部分があるのではないかと思っています。
なぜなら、マーケターこそ数字を追い求める職種であり、業務内容が営業よりも地味な側面も大いにあるからです。
マーケター界隈にいる方からすると「数字を追うのに疲れたからマーケターに転職する」というのは矛盾していると感じるそうです。
そのため、マーケターの選考でそうした趣旨の発言をしてしまうと、その時点で面接官から「業務内容への理解がない」「適正がない」と判断されると認識しておいてください。
マーケターが数字を追求する仕事である理由は、自社のKPI達成のために地道な施策を重ねる役割を担っているからです。
マーケターは、企業の顧客に対して商品やサービスの認知を広げていき、自社の数値アップにつなげて行くことを求められています。
商品やサービスのフェーズや状況によって
- 会員獲得などのような集客の視点
- 商品のイメージや認知向上などのPRの視点
- 商品やサービスの売上の視点
など様々な視点が求められます。
どの視点においても、施策を重ねていき、自社のKPI達成を目指すという点は共通しており、その施策は地道にやっていくものになります。
地道に施策を行うことについて、集客の視点を例にして説明します。
集客を行う広告の手法は、オフライン時代は街中の看板広告やテレビCMなどが主流でしたが、オンライン時代である現代は、FacebookやXなどのプラットフォームでのデジタル広告が増えています。
そのため、インプレッション数を目標に立て、広告配信の施策を地道に繰り返し、配信単位で詳細に数字を改善・向上させていく仕事もあります。
このような仕事では、広告の定量的な評価を細かい部分まで追い求めることになるため、相談者さんが逃れたい「数字」をむしろ追求しなければならず、この時点でイメージとのギャップがあるのではないでしょうか。
最短ルートは、営業経験を活かしたBtoBマーケター
さらに・・・