忘年会・新年会シーズン到来。「正直、職場や忘年会の飲み会に一切行きたくない」と感じている人は、決して少数派ではない。実は、Z世代の約6割が職場の飲み会を「人間関係構築に効果的でない」と感じていることが判明した。しかし、「行きたくない」という意思だけで実際に飲み会を断れるかどうかは、業界や企業文化によって異なる。
本記事では、ワンキャリア転職に寄せられた3,723件のクチコミデータを独自分析し、「飲み会回避が可能な業界」と「飲み会が業務の一部となっている業界」を定量的に明らかにする。データに基づいた業界選択で、あなたのワークライフバランスを守ろう。
- 1. なぜ今「職場の飲み会に行きたくない人」が増えているのか
- 2. 職場の飲み会に一切行きたくない人はどうすればいい?
- 2-1. 職場の飲み会の上手な断り方4選
- 2-2. そもそも飲み会が少ない企業・業界を選ぶ
- 3. データで判明!飲み会に行きたくない人が選ぶべき業界・避けるべき業界
- 3-1.【Sランク】コンサル / 外資:最強の安全地帯
- 3-2.【Aランク】IT・通信 / 人材・教育:「任意参加」が主流
- 3-3.【Bランク】金融 / メーカー:部署次第で天国と地獄
- 3-4.【Cランク】商社 / 広告・マスコミ:仲良いからこそ高頻度で飲み会発生
- 3-6.【Dランク】不動産 / インフラ:業界慣習で接待飲みが業務の一部の場合も
- 4. 【番外編】飲み会回避可能でも戦略的に参加する人の声
- 5. 飲み会に行きたくなくても大丈夫!自分にあった環境を選ぼう
- ワンキャリア転職のご紹介
1. なぜ今「職場の飲み会に行きたくない人」が増えているのか
日本経済新聞の報道によると、Z世代の約6割が職場の飲み会を「人間関係構築に効果的でない」と回答しており、2025年度に忘年会や新年会を予定する企業は前年度から減っているという。
職場の飲み会がZ世代から敬遠されているのはなぜか。最大の要因は「タイパ(タイムパフォーマンス)の悪さ」だろう。業務時間外の拘束に対し、得られる経験や人脈といったメリットが見合わないと感じる人が増えている。
また、上司への気遣いやお酌といった「見えない労働」への忌避感や、「仕事とプライベートは明確に分けたい」という意識も強い。さらに、物価高の中で気を使う相手に安くない会費を払う「金銭的負担」も大きなネックだ。
今の若手にとって、職場の飲み会はもはや「業務外の業務」として、負担以外の何物でもなくなっているのが実情である。
(参考)忘年会に行ったら成長できる? Z世代、職場飲み会不要派6割 - 日本経済新聞
2. 職場の飲み会に一切行きたくない人はどうすればいい?
2-1. 職場の飲み会の上手な断り方4選
職場の飲み会に行きたくない人はどうすればよいのか。短期的な対処法は、誘われても上手に断ることだ。以下に、「嘘をつかずに」「継続的に」「角を立てずに」断るためのアイデアを4つ紹介しよう。
- 朝型・健康オタクキャラを確立:「最近、朝5時に起きて活動するルーティンを作っているので、夜は22時には寝るようにしているんです」と伝える。健康のためという前向きな理由なので、誰も否定できない。
- 「大人数は苦手」と正直に伝え、代替案を出す:「大勢はどうしても気疲れしてしまって苦手なんです。その代わり、今度○○さんと少人数でランチに行かせてください!」と伝える。代替案を提示することで、相手への拒絶ではないことを示せる。ランチであれば、飲み会よりコスパ・タイパが良い。
- お酒を飲まない姿勢を貫く:飲み会に行っても「ウーロン茶」を貫く実績を一度作れば、「あいつは誘ってもつまらない」と思われ、自然と誘われなくなる可能性が高い。
- 「最初の1杯だけ」などの条件付き参加:全欠席するよりも「顔を出した」という実績が残るため、角が立たない。「あの人はすぐ帰るけど、付き合いは悪くない」というポジションを確立できれば、徐々にフェードアウトしやすくなる。
2-2. そもそも飲み会が少ない企業・業界を選ぶ
しかし、根本的な解決策は「最初から飲み会が少ない企業・業界を選ぶ」ことである。ここからは、クチコミデータの分析に基づき「飲み会に行きたくない人」が選ぶべき業界・避けるべき業界を紹介する。
3. データで判明!飲み会に行きたくない人が選ぶべき業界・避けるべき業界
今回は、ワンキャリア転職に寄せられた3,723件の社員・元社員のカルチャーに関するクチコミを対象に、業界ごとの「飲み会文化」を定量化する独自分析を行った。
テキストマイニングにより、各業界を「人間関係のドライ率」「飲み会の高頻度率」「飲み会の強制率」の3つの観点からスコアリングを実施している。
※ドライ率: 「プライベートの関わりはない」「ビジネスライク」といったキーワードの出現率。数値が高いほど、公私混同のないサッパリとした関係性であることを示す。
※高頻度率: 「毎週」「頻繁に」「連日」など、飲み会や社内イベントの開催頻度に関するキーワードの出現率
※強制率: 「強制参加」「断れない」「絶対参加」「体育会系」など、参加への同調圧力や業務外の拘束(ゴルフ等)に関するキーワードの出現率
※結果はデータ数が一定以上存在する主要業界9つに絞る
これら3つの指標を組み合わせ、業界を以下の5つのパターンに分類した。「飲み会を回避したい」Z世代におすすめする業界/おすすめしない業界は以下の通りだ。
さらに・・・



