本記事では、ONE CAREER PLUSの独自調査をもとに、以下についてまとめています。
・化学・素材・製薬メーカー各社のうち、最速で1,000万を実現できる企業はどこなのか?年次別の年収テーブルや、評価制度の特徴、高評価を得る人に共通していることとは?
・化学・素材・製薬メーカー未経験でも間口が広い企業、転職に有利な業界や経験など、各社のキャリア入社者の傾向まとめ (実例データあり)
・旭化成、富士フイルムなど、化学・素材・製薬メーカー各社への転職成功者のクチコミから紐解く選考対策
1.最速1,000万はどこ?化学・素材・製薬メーカーの年収まとめ
ここからは、化学・素材・製薬メーカー7社の年収テーブルや高評価を獲得する人の特徴を解説します。
【本記事内で解説する化学・素材・製薬メーカー】
・旭化成
・富士フイルム
・三菱ケミカル
・東レ
1-a. 旭化成
●事業内容
旭化成は、1992年に創立された総合化学メーカーで、世界中で多岐にわたる事業を展開しています。主な事業領域は、「マテリアル領域」「住宅領域」「ヘルスケア領域」の3つで、「技術領域の幅広さ」「高い技術力」「新たな事業を創出する総合力」を強みに、革新性を持つ製品やサービスを提供しています。
マテリアル部門では、化学品や繊維、エレクトロニクス材料などを開発・製造。住宅部門で人と地球に優しい技術とサービスをもとに、住宅の設計・施工からアフターサービスまで一貫したサービスを提供しています。ヘルスケア部門では、高度技術を進化・融合させて医薬品や医療機器の開発・販売を行っています。
さらに、グローバル展開にも力を入れており、世界中の顧客に価値あるソリューションを提供し続けています。
※出典:https://www.asahi-kasei-jobs.com/with/about/business.html
●旭化成の等級(役職)・年代・職種別年収まとめ
旭化成の等級は10段階あり、年収はベース給与、残業代、賞与で構成されています。課長に相当するL1以上は、マネジメントポジションのため残業代の支給はありません。
文系総合職の新卒の場合、年収420~500万円のC3からスタートします。入社3年目でD1への昇進試験を受けたあと、以降、課長代理のE等級(年収800~900万円)への昇格までは2年に一回昇給試験を受ける必要があります。旭化成は経験年数を重んじる傾向にあるため、基本的には昇進試験の機会に個人評価は影響しません。
等級Eへの昇格には複数エリアもしくは複数事業部、もしくは 複数職種を経験していることが求められます。また、合格率も80〜90%程度とそれまでの昇格難易度と比較すると少しハードルが高くなる傾向にあるでしょう。
●旭化成の評価基準・評価フロー
旭化成では年に1回評価が行われます。年初に組織目標に沿った個人目標を設定し、半期ごとに上長と振り返りのための面談を行い、期末に自己評価を行います。
個人目標の設定では、課題とそれに対して実施する行動を記載し、各目標に対して5段階で難易度とウエイトを定めます。期末の自己評価では達成率を記載し、それをもとに上長による相対評価が10段階で行われます。
旭化成で評価が高い人の特徴は「自身の実力を向上させるための自己研鑽に励んだ上で、自分の意見を上層部に対して臆さず伝えられる自信がある方」が高い評価を得る傾向にあります。このような素養がある前提で、大きな案件で成果を出すことができるとより高い評価を得ることができるでしょう。
旭化成の年収・評価についてより詳しく知りたい方はこちら
旭化成への転職体験談や転職理由、転職先などのキャリアパスの他、内定者・選考通過者の選考体験談、働く社員のクチコミ、年収・給与の事例はこちら
さらに・・・