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三菱重工業の離職率は高い?公式データと社員クチコミから見る定着の実態

三菱重工業への転職・就職を考えるとき、「離職率は高いのか、定着しやすいのか」は気になるポイントです。この記事では、三菱重工業が公表する離職率などの公式データと、「ワンキャリア転職」に寄せられた社員クチコミ・転職体験談から、定着の実態を見ていきます。


先に結論をお伝えすると、三菱重工業の開示対象である国内グループ会社27社における自己都合離職率は2024年度で1.2%です。比較の目安として、厚生労働省の2024年(令和6年)雇用動向調査では製造業の離職率は全体で9.6%、一般労働者で8.8%であり、三菱重工業の総離職率(3.8%)はこれらより低い水準にあります。


ただし、集計対象や離職率の定義が異なるため、あくまで参考値としての比較です。また、部門による繁忙の差や異動・転勤、ワークライフバランスなどが、退職を考える契機として個別のクチコミで語られている点もあわせて押さえておきたいところです。



目次




1. 三菱重工業の離職率:公式データで見る実態


1-1. 総離職率・自己都合離職率の推移


三菱重工業が公表する「SUSTAINABILITY DATABOOK 2025」によると、離職率の推移は次のとおりです。

年度

総離職率

自己都合離職率

 

2021年度

4.1%

1.8%

2022年度

5.6%

1.6%

2023年度

4.6%

1.4%

2024年度

3.8%

1.2%


この数値は三菱重工業の開示ベースで、2021年度は三菱重工業単独、2022〜2024年度は単独に国内グループ会社を加えた集計です。対象社数も年々増えており(2024年度の従業員カバー率52.0%)、離職率の分母・分子の詳細な定義も同書に明記されていません。そのため、各年度の数値を厳密に前年比較することはできません。


自己都合離職率は、2021年度1.8%から2024年度1.2%へと、開示された数値上は減少していますが、同一範囲に基づいた推移ではありません。総離職率も2022年度の5.6%から2024年度3.8%へ下がっていますが、2021年度は集計範囲が異なるため、連続した同条件の推移として扱うことはできません。


比較の目安として、厚生労働省の2024年(令和6年)雇用動向調査によると、製造業の離職率は全体で9.6%、一般労働者で8.8%です。三菱重工業が開示する離職率はこれより低い水準にありますが、両者は集計対象(全国の事業所と、三菱重工業の開示ベース)や離職率の定義が異なるため、単純な比較はできない点に注意が必要です。


(出典)三菱重工業 SUSTAINABILITY DATABOOK 2025

令和6年雇用動向調査結果の概況



1-2. 平均勤続年数・平均年齢・従業員数


有価証券報告書(2026年3月期・提出会社)によると、平均勤続年数は18.5年です。過去数年は18.5年→18.8年→19.0年→18.9年→18.5年と、おおむね18〜19年前後で推移しています。平均年齢は42.3歳、従業員数は提出会社(単体)で23,373人、連結で78,793人です。平均勤続年数は、定着を確認するための参考指標の一つになります。


(出典)三菱重工業 有価証券報告書






2. 定着を左右する働き方・処遇


2-1. 有給休暇・育児休業などのデータ


同じくDATABOOK 2025(三菱重工業単独)によると、働き方に関する2024年度の数値は次のとおりです。

項目

2024年度

 

年次有給休暇取得率

77.7%

男性の育児休業等取得率

90.2%

女性の育児休業取得率

98.6%

育児休業取得後の復職率(全体)

99.2%

育児休業取得後の定着率(全体)

96.0%


年次有給休暇取得率は、2021年度73.7%より高い水準にありますが、2023年度の81.5%からは低下し、2024年度は77.7%です。


男性の育児休業等取得率は2024年度で90.2%です。ただし、この指標は2022年度以降、「育児休業または配偶者出産休暇を取得した社員」を分子としており、育児休業のみの取得率ではありません。2021年度の24.2%から2024年度90.2%へと数字は上がっていますが、2022年度から算定方法が変わっているため、単純な比較には注意が必要です。


育児休業取得後の復職率99.2%・定着率96.0%は、いずれも男女別ではなく全体の数値で、三菱重工業単独の集計です。



2-2. 社員クチコミに見る働き方・処遇


社員のクチコミからは、部門による働き方の差に触れる声があります。エナジードメインの社員は、退職を考えた背景として次のように述べています。


平均残業時間は当てにならないということ。忙しい部門とそうでない部門の差が激しく、忙しい部門であれば、残業時間も多く、ストレスも多い。
三菱重工業/エナジードメイン/新卒


防衛宇宙の社員は、休日出勤について入社前とのギャップを挙げています。


土曜日日曜日の出勤の多さについては、全く想定していなかった。プロジェクトの期間は連勤が続くこともあり、毎週土曜は出勤しないといけないというような状況も多々ある。
三菱重工業/防衛宇宙/新卒


処遇・福利厚生については、手厚さを評価するクチコミがあります。コーポレート部門の社員は次のように述べています。


寮や社宅、家賃補助等、非常に充実している。
また、持ち株制度や、勤続年数が長くなると一週間ほどの長期休暇の付与等もあり、手厚いと思う。
三菱重工業/コーポレート/新卒


エナジードメインの社員も、住宅関連の補助に触れています。


独身寮、社宅へ割安で居住することが出来る。また2021年からは住宅手当の支給も始まり、寮、社宅以外へ居住する社員への補助が出るようになった。福利厚生は整っていると感じる。
三菱重工業/エナジードメイン/新卒



カルチャー面では、意思決定のスタイルに触れる声もあります。


トップダウンで物事が決まること。ボトムアップで声を上げることは可能だが、結局は上位者層の権力者(部長級)の一声で方針が決まることが多い。
三菱重工業/エナジードメイン/新卒


福利厚生を評価するクチコミがある一方、部門による繁忙差や休日出勤、意思決定のスタイルについては、個別の声として確認しておきたいポイントです。





3. 退職者の転職先に見る事例


3-1. 三菱重工業から他社への転職事例


「ワンキャリア転職」の転職体験談では、三菱重工業から他社へ移った事例が確認できます。これは退職者の一般的な傾向ではなく、転職体験談で確認できる個別の事例です。転職先は次のように多岐にわたります。


  1. JFEエンジニアリング(プラント設計)
  2. 日本郵船(国際・貿易業務)
  3. 東京ガス(営業企画)
  4. 日立製作所(生産技術)
  5. 住友商事(法人営業)
  6. アマゾンウェブサービスジャパン(品質管理)
  7. キーエンス(生産管理)



3-2. 転職理由から読み取れる論点


転職体験談では、ワークライフバランス、異動・転勤、新たな挑戦を理由に挙げた事例が確認できます。ワークライフバランスを挙げる声として、JFEエンジニアリングへ移った方は次のように述べています。


海外出張が多すぎて、ライフワークバランスが取れていなかった。
三菱重工業→JFEエンジニアリング


異動や転勤を契機とする声もあります。日立製作所へ移った方は、事業再編に伴う異動をきっかけに挙げています。


モーターの生産技術の改善や、社内でのプロセスモニタリングや改善にかかる助言を業務として実施していました。非常に気に入っていたのですが、事業部門の別会社との合併に伴い、バックオフィスに異動する内示を受けたため、同じ仕事を続けるために転職を決意しました。
三菱重工業→日立製作所


住友商事へ移った方も、転勤を契機に挙げています。


政府とのパイプラインを担い、電力戦略を国益目線で考える非常にエキサイティングな部署から、事務所の次席とはいえ地方拠点への転勤を命じられたからです。
三菱重工業→住友商事


新たな挑戦や成長を求める声もあります。アマゾンウェブサービスジャパンへ移った方は次のように述べています。


最新は全くデータセンターの事は知らなかったが、自分が携わってきた発電所の技術がデータセンター管理にも応用出来ることが分かり転職を決断した
三菱重工業→アマゾンウェブサービスジャパン


これらは、ワークライフバランス、異動・転勤、新たな挑戦を退職・転職の理由に挙げた個別の事例です。





4. 三菱重工業の基本情報


三菱重工業株式会社は、火力・原子力などのエナジー、航空・防衛・宇宙、物流機器や産業機械などを手がける総合重機メーカーです。従業員数は提出会社(単体)で23,373人、連結で78,793人(2026年3月期)と、国内有数の規模を持ちます。発電プラント・船舶・航空・防衛宇宙など、社会インフラや安全保障に関わる大規模事業を長期で手がける点が特徴です。





5. よくある質問(FAQ)


Q. 三菱重工業の離職率は高いですか。


開示対象である国内グループ会社27社における自己都合離職率は2024年度で1.2%です。比較の目安として、厚生労働省の2024年雇用動向調査における製造業の離職率(全体9.6%)に対し、三菱重工業の総離職率は3.8%(2024年度)となっています。開示されている総離職率は製造業の数値を下回っていますが、集計対象や定義が異なるため、あくまで参考値としての比較です。平均勤続年数は18.5年(2026年3月期・提出会社)であり、定着を確認するための参考指標となります。



Q. 退職した人はどのような会社へ転職していますか。


転職体験談では、JFEエンジニアリング・日本郵船・東京ガス・日立製作所・住友商事・アマゾンウェブサービスジャパン・キーエンスなどへ移った個別の事例が確認できます。退職者全体の一般的な傾向を示すものではありません。



Q. 男性でも育児休業は取れますか。


三菱重工業単独の男性の育児休業等取得率は、2024年度で90.2%です。ただしこの指標は2022年度以降「育児休業または配偶者出産休暇を取得した社員」を分子としており、育児休業のみの取得率ではありません。育児休業取得後の復職率(全体)は99.2%です。



Q. 部門によって働き方は違いますか。


個別のクチコミでは「忙しい部門とそうでない部門の差が激しい」「プロジェクト期間は土曜出勤が続くことがある」という声があります。これらは個別の声で、全社の傾向として断定できるものではありません。





6. まとめ:離職率から見える定着のポイント


三菱重工業の開示対象である国内グループ会社27社における自己都合離職率は2024年度で1.2%、平均勤続年数は18.5年(2026年3月期・提出会社)です。


厚生労働省の2024年雇用動向調査による製造業の離職率(全体9.6%)に対し、三菱重工業の総離職率(3.8%)は低い水準にあります。ただし、これらは開示されている総離職率が製造業の数値を下回っているものの、集計対象・定義が異なるため、あくまで参考値としての比較です。


育児休業等の制度に関するデータがある一方、年次有給休暇取得率は2023年度の81.5%から2024年度は77.7%へ低下しています。個別のクチコミでは、部門による繁忙の差や休日出勤、意思決定のスタイル、福利厚生を評価する声などが確認できます。


応募を検討する際は、公式の離職率データと合わせて、配属部門の働き方や異動・転勤の方針を確認しておくとよいでしょう。






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