こんにちは、トイアンナです。
「合わなかったら辞めればいい。第二新卒なら十分やり直せる」
SNSでこの言葉を見て、入社1ヶ月で会社を辞めた男性がいます。Tさん(28歳・仮名)は新卒入社した中堅メーカーを「思っていた仕事と違う」という理由で退職しました。
その後、Tさんが体験した第二新卒市場の現実を、本人へのヒアリングをもとにお伝えします。
「第二新卒はポテンシャル採用」は本当か
第二新卒とは一般的に、大学卒業後、3年以内に転職活動をする求職者を指します。
そして、企業が第二新卒を採用する理由は、「いわゆる新卒だけでは現場の人材不足を補えないから」「まだ前職の色に染まっていない第二新卒なら、ほぼ新卒としてまっさらな状態から教育できるから」の2点です。
確かに、未曾有の少子化を背景に、若手人材の需要は高い。
しかし、Tさんが直面した現実は悲惨なものでした。書類選考の通過率は、27社受けて、わずか1社。
「やる気があれば大丈夫だと思ってたんです」と、Tさんは当時の出来事を振り返ります。
でも書類で落ちるんです。紙の履歴書でも、Web提出でも落ちる。1ヶ月で20社以上落ちて、ようやく1社から面接の案内が来ました
まず、なぜ書類で落とされるのか。「1ヶ月で辞めた」という事実は、書類の時点で大きなマイナスになるからです。
第二新卒の中でも、1〜2年は勤続できた人材と、1ヶ月で辞めた人材では、企業側の見方がまったく異なります。1〜2年続けていれば「仕事を一通り経験したうえで転職を決意した」と読めます。
対して1ヶ月という在籍期間は、「配属先が気に食わなくて辞めた」「研修の段階でギブアップした」としか読めない。ポテンシャル採用とは、白紙の人材に投資することです。最初から「すぐ辞めるかもしれない」というネガティブなポテンシャルを示唆する人材に、企業はなかなか投資できないのです。
面接で「なぜ続かなかったのか」を執拗に問われる現実
その後、書類を突破しても関門は続きます。
面接で必ず問われるのが、「なぜ1ヶ月で退職したのか」という質問です。
Tさんによれば、これが1問1答で終わることはほとんどありませんでした。
最初の理由を答えると、『もう少し詳しく教えてください』と続くんです。それに答えると、また『具体的にはどういう状況でしたか』。最終的に退職理由だけで20分使ったこともありましたね
この執拗な深掘りには、理由があります。企業が知りたいのは「退職した理由」ではなく、「この人はうちでも同じ辞め方をしないだろうか」だからです。
面接官は退職理由を聞きながら、その人の思考パターンを観察しています。困難に直面したとき、逃げる人間か。それとも踏みとどまれる人間か。
1ヶ月での退職は、その判断材料として最大の疑問符になるわけです。そして、Tさんは正直に「配属先が思っていた部署と違った」と答え続けました。
嘘はつきたくなかったので。でも正直に話すほど、『ではうちでも希望と違う配属になったら辞めますか?』と畳み掛けられる。そんなこと言われても、企画とかマーケティング職に就きたかったのに、営業へ配属させられたら辞めますとしか言いようがない。どう答えても詰められる感じがして、毎回消耗しました
▼第二新卒転職を成功させた人たちの事例はこちら
「第二新卒でもやり直せる」と言ったSNSは嘘をついていたのか
Tさんが参考にしたSNSの投稿は、嘘だったのでしょうか。
嘘ではありません。第二新卒での転職に成功している人は、実際に多数います。ただし、SNSには構造的な偏りがあるのです。
さらに・・・


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