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ハウスメーカーの年収は高い?主要企業の比較と職種別の違いを徹底解説【2026年最新版】

ハウスメーカーは「営業が稼げる」「年収が高い」といったイメージを持たれることが多い業界です。一方で、実際の年収は企業や職種、さらには個人の成果によって大きく異なります。


本記事では、ハウスメーカーの年収水準や最新トレンドを整理したうえで、主要企業ごとの特徴や年収の違いを解説します。ワンキャリア転職のクチコミも踏まえながら、リアルな実態を明らかにします。



1.ハウスメーカーの年収は高い?最新トレンドを解説


1-1.ハウスメーカー業界の平均年収水準


ワンキャリア転職のデータによると、ハウスメーカー業界の平均年収は637万円前後とされており、日本企業全体の中では中〜やや高水準に位置します。中でも大手企業や高価格帯住宅を扱う企業では、平均年収が800万円を超えるケースも珍しくありません。


ただし、この業界の特徴は「平均値では実態が見えにくい」点にあります。営業職ではインセンティブによる上振れが大きく、同じ企業内でも年収に数百万円単位の差が生じることもあります。例えば、積水ハウスのクチコミによると、年収範囲は400万円台~1,200万円台と非常に広いことが分かります。同社に限らず、業界全体としては安定した水準にありながら、個人差が極めて大きい構造といえるでしょう。


(参考)

年収・ボーナス・オファー年収のデータ|積水ハウス|ワンキャリア転職




1-2.2024〜2026年の年収トレンド


住宅業界は現在、人口減少や少子高齢化を背景に新築住宅市場が縮小する中で、「量から質」への転換が進んでいます。戸建て住宅の需要が伸び悩む一方で、高価格帯の分譲マンションは堅調に推移しており、各社は高付加価値住宅へのシフトによって収益性を確保する動きを強めています。


また、空き家の増加を受けて、リフォームや既存住宅の性能向上といったストック型ビジネスも拡大しており、政府も補助制度を通じてその流れを後押ししています。さらに、住宅需要は家具・家電・通信など周辺産業にも波及するため、住宅業界は依然として幅広い産業に影響を与える重要な分野であり続けています。


一方で、2025年の改正建築基準法・省エネ法の全面施行により、住宅の性能基準は大きく引き上げられました。すべての新築住宅に省エネ基準適合が義務化されたことで、断熱性能やエネルギー効率の向上に加え、スマートホームやIoTの導入が進み、住宅の高度化が加速しています。しかし同時に、地価や建設コストの上昇による住宅価格の高騰が、消費者の購買力とのミスマッチを生み、需要の先細りが懸念されています。


(参考)

住宅業界の動向と展望|帝国データバンク


その結果、営業職を中心にインセンティブ設計が強化され、成果を出した人材に対する報酬はさらに引き上げられる傾向にあります。また、人材獲得競争の激化により、基本給の引き上げや待遇改善を進める企業も増えています。特に若手人材の確保を目的とした初任給アップや報酬制度の見直しは、今後も継続する可能性が高いでしょう。大和ハウス工業のグループ会社である大和リース、その親会社大和ハウス工業の2025年4月初任給(大卒総合職)は35万円で、2022年に比べた上げ幅は10万超になっています。


(参考)

ハウスメーカー大手グループが上げ幅10万円超でツートップ|東洋経済オンライン




1-3.年収を左右するのは「企業×職種×成果」


ハウスメーカーの年収は、「企業」「職種」「成果」の3要素によって決まります。多くの企業で採用されているのは「固定給+歩合(インセンティブ)」の構造であり、特に営業職では成果が収入に直結します。


例えば、積水ハウスのインセンティブ制度は、「個人インセンティブ」と「チームインセンティブ」の2種類で構成されています。個人インセンティブは契約した住宅の請負金額(税抜)の約1%が目安とされ、例えば1億円の契約であれば約100万円が支給されます。この報酬は一括ではなく、「契約計上月の翌月」「工事開始月」「引渡し月」の3回に分けて支払われる仕組みとなっており、特にアパートなど工期が長い案件では受け取り期間も長くなります。一方、チームインセンティブは四半期ごとに年4回支給され、工場出荷金額(工事開始が確約された状態)に応じてチームに付与された後、個人に分配されます。個人への配分額はおおよそ10万〜20万円程度ですが、チーム全体の成績によって変動する点が特徴です


このため、トップ営業と平均的な社員との間には大きな年収差が生まれます。若手であっても実績次第では1,000万円を超えることもあり、「早期に高年収を狙える業界」である点は大きな特徴です。一方で、成果が出なければ年収が伸びにくいという側面もあり、安定志向の人にとっては注意が必要です。


(参考)






2.職種別で見るハウスメーカーの年収の違い


2-1.営業職は最も年収が高い


ハウスメーカーの中で最も年収が高くなりやすいのは営業職です。住宅は単価が高く、1件あたりの契約がそのまま収入に反映されるため、成果がダイレクトに年収へと結びつきます。


年収レンジとしては600万〜1,500万円以上と幅広く、トップ層ではそれ以上を稼ぐケースもあります。特に注文住宅を扱う企業では、契約単価が高いためインセンティブも大きく、年収の上限が非常に高い点が特徴です。ただし、その分プレッシャーも大きく、安定的に成果を出し続ける難易度は高いといえます。


ワンキャリア転職に寄せられたコメントに基づいたハウスメーカー大手営業職の年収は以下のようになります。


企業名

平均年収

積水ハウス

675万円

大和ハウス工業

723万円

住友林業

717万円

旭化成ホームズ

735万円

一条工務店

532万円

5社平均

676万円


インセンティブで稼ぎたいと思っている方には良い環境だと思う。ただし営業は常に数字に追われるため数字に対する意識や耐性は必須。(積水ハウス/新卒/個人営業)


年次を重ねるごとに求められる数字のハードルは上がり、それに伴うプレッシャーも増大します。評価指標が明確に数値化されているため、良くも悪くも言い訳が通用しません。契約が取れている時期は正当に評価され、モチベーションも維持しやすいですが、結果が出ない時期は評価も年収もシビアに停滞します。「いかに効率よく、かつ継続的に契約を勝ち取れるか」という営業スキルとメンタルタフネスが、この会社で生き残るための絶対条件です。(積水ハウス/新卒/法人営業)


頑張り次第で稼げると思います。ただ、ご存知の通りかなりの成果主義ですし、強靭なメンタルを持った猛者たちの集まりなので、自分もメンタルが鍛えられるのはいい点。(積水ハウス/新卒/個人営業)




2-2.企画・管理の年収


本社の企画・管理部門(人事・経理・マーケティングなど)は、全体として安定志向の報酬体系となっています。年収水準は企業によって差はあるものの、営業職ほどの大きな上振れは期待しにくい傾向にあります。


一方で、ワークライフバランスが比較的取りやすいケースも多く、「安定した環境で長く働きたい」という志向の人に向いているポジションです。


ワンキャリア転職に寄せられたコメントに基づいたハウスメーカー大手の企画・管理職の年収は以下のようになります。


企業名

平均年収

積水ハウス(人事・管理)

575万円

大和ハウス工業(人事・管理)

610万円

住友林業(人事・管理)

428万円

旭化成ホームズ(広告・マーケティング)

580万円

4社平均

548万円


良くも悪くも典型的な日系企業なため、年功序列の傾向があり、自然と給料も上がっているため、期待通りではある。(住友林業/新卒/総務)


・給与は毎年定期昇給があり、月額で年3%ほど上昇していく。
・ボーナスは年6カ月分で、半期ごと(6月と12月)に3カ月分支給される。
・月額基本給3カ月×個人評価×部門評価のような形でボーナスが決まる。個人評価や部門評価はマイナス5%からプラス5%の範囲で動いてたように記憶している。
・納得度としては普通で、評価面談どおりかなという印象です
(住友林業/新卒/事業企画・事業統括)






3.ハウスメーカーで年収を上げるためのポイント


3-1.企業選びで年収は大きく変わる


ハウスメーカーで年収を上げるうえで最も重要なのは、企業選びです。特に高価格帯住宅を扱う企業やブランド力のある企業は、1件あたりの契約単価が高く、結果として営業の年収も高くなりやすい傾向があります。


また、同じ営業職でもインセンティブ比率は企業ごとに大きく異なります。固定給が高い代わりに歩合が小さい企業もあれば、逆に成果主義を徹底し高いインセンティブを設定している企業もあります。この違いが年収に大きな差を生む要因となります。


基本給は当時低かった、かつ毎年の年収アップもそこまで見込めないので、インセンティブで稼ぐしかないが、毎年稼ぎ続けなければ翌年の税金の支払いがかなりキツくなる。成果主義の会社のため、覚悟は必要。論理的思考を持ち合わせていない上司が多く(気合を入れろ等の指示がある)、他業種への転職時にギャップを感じる、また転職後も苦労する可能性あり。ただ、間違いなくお金を稼げるため、明確な目的があれば良いと思う。スキルアップのために入る会社ではないかもしれない。(積水ハウス/新卒/個人営業)


成果主義と聞いていたが、インセンティブが発生するのが5年目、支店長、営業所長、本社の承認が降りれば3年目から発生するためモチベーションの維持が想像以上にきつい(売っても売らなくても給料が変わらないため。)(住友林業/新卒/個人営業)




3-2.転職で年収を上げるコツ


転職によって年収を上げる場合、同業界での営業経験は非常に評価されやすいポイントです。特に「年間売上」「契約件数」「平均単価」といった具体的な実績を言語化できるかどうかが重要になります。


また、企業ごとの評価制度やインセンティブ設計を事前に理解しておくことも欠かせません。同じ成果を出しても、会社によって報酬への反映度合いは異なるためです。


事業の成長性と市場規模を重視しました。今回同じ業界ではありますが、今後も伸びが期待でき、前職の経験が活かせる点を重視しております。
セキスイハイム東北(個人営業)→積水ハウス(個人営業)




3-3.年収が上がりやすいキャリアパス


ハウスメーカーで年収を上げる代表的なパターンは3つあります。1つはトップ営業として成果を出し続けること、2つ目は管理職へ昇進すること、そして3つ目はより高単価な商材を扱う企業へ転職することです。


特に営業職の場合、「どの会社で、どの価格帯の商品を扱うか」が年収に直結するため、キャリア戦略が非常に重要になります。


若手は年功序列で基礎を積み、30代で主任、実力次第で昇進・昇給が決まる傾向で、海外駐在や難関資格取得など多様な成長機会があります。(住友林業/中途/事業企画・事業統括)


・強く希望する職種があれば社内FAや公募制度を用いて、異動の希望を出すことができる。成果をあげることや上席から信頼を得ているかが重要となってくる。
・特に希望がない場合は、玉突き人事のためまったく希望していない部署への配属となるケースもある。(住友林業/新卒/総務)


旭化成ホームズは営業会社なので基本的には営業の道を進むことになる。最近は比較的キャリアの幅が広がりつつあるため、マーケティング部の拡張があったり、他社への出向があったりする。(旭化成ホームズ/新卒/個人営業)






4.主要ハウスメーカーの年収と特徴


4-1.高年収・成果主義タイプ


オープンハウスは、若手でも高年収を狙える代表的な企業であり、成果主義が色濃い点が特徴です。営業成績次第で大きく稼げる一方、プレッシャーも強い環境といえます。


明確には決まっていないが、契約1本につき10万円程度賞与がもらえると言われていて、賞与しだいで2年目から年収1000万円を目指せる。理論的には契約をとれなければ賞与が0円になるわけだが、真っ当に働けば100万円は確実にもらえる(オープンハウス/中途/個人営業)


インセンティブは成果主義の為、納得感がある様な仕組みにはなっている。(オープンハウス/新卒/個人営業)


一条工務店もインセンティブの比率が高く、営業成績によって年収に大きな差が出やすい企業です。高性能住宅を強みにしており、商品力を活かした営業が求められます。


入社前のタイミングでは、20代半ばで年収1000万稼げるものだと意気込んでいたが、実態としてはひと握りの社員だけだった。個々の能力による部分もあるが、配属先の市場やマネージャー・店長による案件の割振りによる部分も大きい。(一条工務店/新卒/個人営業)


かなり成果主義なので、入社する場合は覚悟を持っておいた方がいいです。また、成果を上げていれば何をしても許される風潮がある。営業力に圧倒的な自信がある人には向いている。ただそうでない場合は違う営業職を検討した方が良いように感じる。展示場ごとに色が違うため、隣の芝は青く見えたりする場合がある。教え方、教育体制も事務所の上長による。(一条工務店/新卒/個人営業)




4-2.安定高年収タイプ(大手・ブランド系)


積水ハウスは業界トップクラスの売上規模を誇り、安定した高年収が期待できる企業です。ただ、逆にいえば、クチコミから分かるように年功序列の従来の制度がそのまま残っている感も否めません。福利厚生や制度面も整っており、長期的なキャリア形成に向いています。


基本給は基本変わらない。実力主義ではあるが、多少の年功序列制度も否めない。役職がつけば基本給が多くなるが、トップセールスと呼ばれる人でも10年弱かかっているイメージ。営業職以外の技術系は完全に年功序列。近年、給与制度は変わりつつあるが基本給に関しては上昇傾向。新卒から30万円ほど貰える。営業は出勤日数×1時間の固定残業代が営業手当として毎月支給されている。それが3〜4万円ほど。ボーナスは元々年3回あったが制度が変わり2回になった。総額としては変わらないか少し減った。成果を残している人により還元するという考え方が強くなった気がする。(積水ハウス/新卒/個人営業)


大和ハウス工業は住宅に加えて商業施設や物流施設なども手がける総合デベロッパーであり、事業の多角化による安定性が強みです。


日系大手企業のため、福利厚生は非常に整っている印象。某テーマパークや建築に携わった施設等、使いきれない福利厚生がある。また特に、住宅補助は手厚く、新卒から一人暮らしでも十分な余裕を持って生活できる。(大和ハウス工業/新卒/個人営業)


社員が働きやすいように設計されており、充実度が高い。全国各地にある拠点は基本的に広々としたスペースが確保され、業務効率を重視したレイアウトが整っている。本社や主要拠点では最新の設備が導入されており、ミーティングルームやカフェスペースといった共有エリアも充実している。これにより、部門間のコミュニケーションが活発になり、チームでの連携が取りやすい環境が整っている。さらに、デスク周りの設備にも配慮が行き届いている。デュアルモニターや調整可能なチェアなど、長時間の作業でも快適に過ごせる工夫が見られる。また、オンライン会議が増加する中で、高品質な通信環境やプライバシーに配慮した会議ブースが設置されており、リモートワークやハイブリッドな働き方にも対応している。一方で、地方拠点では施設の規模や設備に若干の差が見られることがある。都心部のオフィスに比べると設備が簡素な場合もあり、均一な充実度が課題となる部分もある。しかし、全体としては快適で効率的な業務を実現する環境が整っており、働く意欲を高める要因になっている。(大和ハウス/新卒/法人営業)


住友林業は高価格帯住宅を主力としており、ブランド力の高さから安定した収益と報酬水準を維持しています。


残業代が見込みに含まれているので期待できない。昇格しないと給与の増加は見込めない。営業のように高額なボーナスを貰えることは期待できないが、安定して給料を貰えるのは、安定志向の人にはいいかもしれない。(住友林業/新卒/設計)


旭化成ホームズは高単価住宅を扱う一方で、営業力が求められる企業です。成果を出せば高年収も可能ですが、難易度はやや高いといえます。


住宅メーカーの中では上下の幅が少なく、安定性のあるメーカーだと思います。ガッツリ稼ぎたいと考える人には不向きかと思いますが、安定を求めるには良い環境だと思います。(旭化成ホームズ/中途/営業企画)




4-3.中堅・バランス型


ミサワホームなどの中堅メーカー比較的安定志向の企業であり、働きやすさを重視する人に向いています。


求めていたものと大きく離れていません。ボーナスに関しては、受注していなくてもある程度もらえる。ただ、受注しても利益等で足切りもあるし、引き渡しの後のボーナス反映なのでモチベーションを保つのは大変だと思う。売っても他社に比べてボーナスは少ないほうだとは思う。(パナソニックホームズ/新卒/個人営業)




4-4.メーカー・グループ系


パナソニックホームズは、パナソニックグループの安定した経営基盤とブランド力が強みであり、福利厚生や働きやすさを重視する人に向いています。


組合が毎年交渉して給与が決定されるので安心できます。納得しています。(パナソニックホームズ/中途/設計)


トヨタホームは自動車メーカーグループの信頼性を背景に、安定した事業運営と雇用環境を提供しています。






5.まとめ|ハウスメーカーの年収は「戦略次第」で大きく変わる

ハウスメーカーの年収は決して一律ではなく、企業・職種・個人の成果によって大きく異なります。特に営業職は高年収を狙える一方で、成果による変動も大きく、安定性とのトレードオフが存在します。


そのため、単純に「年収が高い業界」として捉えるのではなく、自分がどのような働き方を望むのかを踏まえたうえで企業選びを行うことが重要です。ビジネスモデルや評価制度を理解することが、年収アップの鍵となります。


転職を検討する際には、「どの企業でどの職種に就くか」という戦略が最も重要な要素になります。ハウスメーカー業界は、その選択次第でキャリアと収入の両方を大きく伸ばせる可能性を持つ業界といえるでしょう。






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