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公務員の昇給の仕組みとは?時期・金額・ペースをわかりやすく解説

「公務員の給料は安定していて、毎年少しずつ上がっていく」というイメージをお持ちの方は多いでしょう。

実際のところ、公務員の昇給は「俸給表」という統一されたルールに基づいており、昇給のタイミングや金額はある程度予測できます。

一方で、昇給の仕組みを正しく理解することで、キャリアの将来設計や転職を検討する際の判断材料にもなります。


本記事では、公務員の昇給の仕組みを基礎から解説するとともに、ワンキャリア転職に集まった転職体験談も交えながら、キャリアの選択肢を考えます。


目次




1. 公務員の給与の基本構造


1-1. 「俸給(給料)」と「手当」の2本柱


公務員の給与は、大きく「俸給(地方公務員の場合は給料)」と「諸手当」の2つに分けられます。

俸給は民間企業の基本給にあたるもので、国家公務員は「俸給表」、地方公務員は「給料表」と呼ばれる表に基づいて支給額が決まります。

諸手当は、扶養手当・住居手当・通勤手当・地域手当などが代表的です。

特に地域手当は、東京都23区などに勤務する場合、基本給に対して最大20%が上乗せされるため、勤務地によって実質的な年収に大きな差が生じます。




1-2. 主な手当の種類


手当の名称

概要

地域手当

物価水準が高い地域に勤務する場合に上乗せ

扶養手当

配偶者や子などの扶養親族がいる職員に支給

住居手当

借家・借間に住む職員に家賃補助として支給

通勤手当

交通機関利用や自動車利用に応じて支給

超過勤務手当

正規の勤務時間を超えた場合に支給

本府省業務調整手当

本府省に勤務する課長補佐級以下の職員に支給(2025年より増額・対象拡大)



出典:国家公務員の給与制度の概要|人事院地方公務員の給与の体系と給与決定の仕組み|総務省






2. 公務員の昇給の仕組み:「級」と「号俸(号給)」が鍵


2-1. 「俸給表」の見方


公務員の給与額は、「俸給表」という表によって管理されています。俸給表は縦軸と横軸の組み合わせで成り立っており、その交点が基本給(俸給月額)です。

  1. 横軸:職務の級(1〜10級) 仕事の責任の重さや困難さを表し、役職と連動しています。係員(1級)から始まり、主任(2級)→係長(3〜4級)→課長補佐(5〜6級)→室長(7〜8級)→課長(9〜10級)へと昇進するにつれて右側の級に移動(昇格)します。※()内の級数は目安です


  1. 縦軸:号俸・号給 同じ「級」の中での熟練度や経験年数を示します。同じ係長(3級)であっても、新任とベテランでは号俸が異なり、給料に差が生じます。原則として年に1回、下側の号俸へ移動(昇給)して給料が増えていく仕組みです。

出典:国家公務員の給与制度の概要|人事院行政職俸給表|人事院地方公務員の職務の級の構成について(行政職給料表(一))| 総務省




2-2. 定期昇給:年1回コツコツ増える仕組み


定期昇給とは、毎年の業績評価に基づいて号俸(号給)が上がり、給与が増える仕組みです。

評価区分はA〜Eの5段階に分けられており、区分に応じて昇給幅が変わります。

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