「公務員の給料は安定していて、毎年少しずつ上がっていく」というイメージをお持ちの方は多いでしょう。
実際のところ、公務員の昇給は「俸給表」という統一されたルールに基づいており、昇給のタイミングや金額はある程度予測できます。
一方で、昇給の仕組みを正しく理解することで、キャリアの将来設計や転職を検討する際の判断材料にもなります。
本記事では、公務員の昇給の仕組みを基礎から解説するとともに、ワンキャリア転職に集まった転職体験談も交えながら、キャリアの選択肢を考えます。
- 1. 公務員の給与の基本構造
- 1-1. 「俸給(給料)」と「手当」の2本柱
- 1-2. 主な手当の種類
- 2. 公務員の昇給の仕組み:「級」と「号俸(号給)」が鍵
- 2-1. 「俸給表」の見方
- 2-2. 定期昇給:年1回コツコツ増える仕組み
- 2-3. 昇格昇給:役職が上がると一気に増える仕組み
- 3. 昇給の時期と金額の目安
- 3-1. 国家公務員の昇給時期は毎年1月1日
- 3-2. 地方公務員の昇給時期
- 3-3. 年齢別モデル給与(2025年人事院勧告ベース)
- 4. 昇給が止まる・下がるケース
- 4-1. 55歳以上の昇給停止制度
- 4-2. 勤務成績・懲戒処分による影響
- 5. 制度改革の動向:年功序列から実力主義へ
- 5-1. 令和8年度に向けた制度変更(在級期間廃止)
- 5-2. ワンキャリア転職 編集部のコメント
- 6. 公務員から民間へ転職した方の体験談
- 7. よくある質問
- Q. 公務員の昇給は年に何回ありますか?
- Q. 公務員の1回の昇給額の目安はどのくらいですか?
- Q. 55歳以上になると昇給しなくなるのですか?
- Q. 公務員の昇給ペースは民間企業と比べてどうですか?
- Q. 公務員のボーナスはどのくらいですか?
- ワンキャリア転職のご紹介
1. 公務員の給与の基本構造
1-1. 「俸給(給料)」と「手当」の2本柱
公務員の給与は、大きく「俸給(地方公務員の場合は給料)」と「諸手当」の2つに分けられます。
俸給は民間企業の基本給にあたるもので、国家公務員は「俸給表」、地方公務員は「給料表」と呼ばれる表に基づいて支給額が決まります。
諸手当は、扶養手当・住居手当・通勤手当・地域手当などが代表的です。
特に地域手当は、東京都23区などに勤務する場合、基本給に対して最大20%が上乗せされるため、勤務地によって実質的な年収に大きな差が生じます。
1-2. 主な手当の種類
出典:国家公務員の給与制度の概要|人事院、地方公務員の給与の体系と給与決定の仕組み|総務省
2. 公務員の昇給の仕組み:「級」と「号俸(号給)」が鍵
2-1. 「俸給表」の見方
公務員の給与額は、「俸給表」という表によって管理されています。俸給表は縦軸と横軸の組み合わせで成り立っており、その交点が基本給(俸給月額)です。
- 横軸:職務の級(1〜10級) 仕事の責任の重さや困難さを表し、役職と連動しています。係員(1級)から始まり、主任(2級)→係長(3〜4級)→課長補佐(5〜6級)→室長(7〜8級)→課長(9〜10級)へと昇進するにつれて右側の級に移動(昇格)します。※()内の級数は目安です
- 縦軸:号俸・号給 同じ「級」の中での熟練度や経験年数を示します。同じ係長(3級)であっても、新任とベテランでは号俸が異なり、給料に差が生じます。原則として年に1回、下側の号俸へ移動(昇給)して給料が増えていく仕組みです。
出典:国家公務員の給与制度の概要|人事院、行政職俸給表|人事院、地方公務員の職務の級の構成について(行政職給料表(一))| 総務省
2-2. 定期昇給:年1回コツコツ増える仕組み
定期昇給とは、毎年の業績評価に基づいて号俸(号給)が上がり、給与が増える仕組みです。
評価区分はA〜Eの5段階に分けられており、区分に応じて昇給幅が変わります。
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