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【相談#4】大企業の社名を捨てるタイミングを教えてください

はじめに

ONE CAREER PLUSのキャリアアナリストが、皆様のお悩みや一般的な疑問にお答えする連載企画。

今回は、総合コンサルから有名事業会社に転職された方のお悩みです。

今の業務に満足しない反面、現在の待遇を手放すことへの未練をどう整理したらよいのか?

キャリアデータを知り尽くすキャリアアナリスト佐賀が、率直にお答えします。


本コンテンツは、ラジオまたは記事のお好きな方法でお楽しみいただけます。


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本日のお便り


皆さんこんにちは、ワンキャリアプラスの佐賀です。

キャリアアナリストである私佐賀が、キャリアのお悩みに答えていくこの企画。

これまでワンキャリアプラスに寄せられた相談や、一般的に皆さんが悩むであろうテーマを取り上げ、ラジオ形式で解決していく、そんなコーナーでございます。


さて、本日のお便りはこちらです。

ラジオネーム「ピアノ大使」さんからのお悩みです。

「17卒のピアノ大使と申します。こんにちは。
私は新卒で総合コンサルに入社し、その後事業会社への転職を経験しました。
ネームバリューのある会社だし、やりたかったマーケティングの仕事ができるようになり、一見、順風満帆な転職だと思います。
しかし実態としては、会社の予算が近年どんどんシュリンクしていて、マーケの部署がやれることはあまりなく、暇です。
キャリアに箔がつくような会社でやりたい種類の仕事ができている、でも、今のところは会社が自分の部署に重きを置いておらず、物足りなさを感じています。
転職も考えていますが、今の状況を簡単に捨てるのはもったいない気持ちもあります。
こういうのって、どう損切りしたらよいのでしょうか?大企業の社名を簡単に捨てていいのか、知りたいです」


というお便りです。

ピアノ大使さん、ありがとうございます。


いやーこれは難しい問題ですね。

あの、こんなことを言うとあれですが、私実は新卒からずっといわゆるベンチャー企業で働いてきているので、一種ピアノ大使さんのようなお悩みは、持ちたくても持てなかったというところがあります。

なのでここは、ピアノ大使さんにとって、これがどれくらい大事なのかを考えていくことが非常に重要になります。


よくですね、転職マーケットやキャリアマーケットでは、「大企業かベンチャーか」というような二項対立で、こっちだあっちだというような論争が定期的に繰り広げられていたりするのですが、やはりキャリアにおいて正解はなくて、自分自身が何を大事にしているか、そして目指していきたいキャリアはどこなのか、そこに対して今身を置く場所としてどこが正しいのか・適切なのか・心地よいのか、ということを自分自身の価値観で判断していくことこそが大事だと思います。


ですが、そういったところを前提として置きつつ、私からも考えるためのヒントをお伝えできればという風に思いますので、いろいろとお答えしていきたいと思います。






一般的なキャリアの箔が、自分が欲しい経験を呼び込むとは必ずしも限らない


まず前提としては、転職市場において、どこの企業に在籍しているという社名だったりだとか、どういった企業にいたという社歴がどれほど重要かというところについてです。


まあたしかにですね、有名企業に在籍している、難関企業に在籍しているという点は、箔がつきます。

なんかこれは、少し前の人たちが言っていた話なんですけれども、「マッキンゼーにいたキャリアはその先3社分のキャリアを明るくする」ということを表現されていらっしゃった方が、誰だったかなあ、いたんですよ。

たしかに、マッキンゼー、コンサルティングファーム・戦略ファームの中でもNo.1という風に名高い企業さんですよね。

そこにいたというキャリアだけで、そこからキャリアがつくっていける、もちろんそんな甘いものじゃないですよ、けど、やっぱりそういった「元マッキンゼーの人なんだ」という風な見られ方をしたりだとか、それを前提として人が自分の話を聞いてくる、というところは、その後のキャリアを戦ううえで、明るい部分は一つあると思います。


ただ、それがどこまで続くかというところだったりとか、一生それで戦っていきたいのかというところは別です。

たしかに、大きな企業に在籍している、いい企業・いいプロダクトを経験しているという点は、評価にはつながるものの、それが自分が歩みたい経験なのか、取りたい業務内容なのか、というところとは、一種切り分けて見ておいた方がいいと思います。






会社や事業に自分のキャリアをフルベットできるかが一つの基準


で、ここの、じゃあどうやって出ればいいのか、どのタイミングで出ればいいのか、まさしくお言葉を借りると「どう損切りしたらいいんですか」というところについては、今在籍している会社・そして事業部とどれだけ、(危ない表現を使ってしまいますが、)どれだけピアノ大使さんが心中できるのかというところが論点になってくると思います。


「今携わっているプロダクト・事業部、本当にいいプロダクトだと思っていて、会社は予算を縮小しているけれども私はここについてやり続けたいんです」、そうなるのであれば、身をうずめましょう。

いわゆる、その事業が成功するか・失敗するかというところと、ピアノ大使さんのキャリアが、一蓮托生になっていくと思います。

残り続けて携わる領域を増やせて、いい経験が詰めればキャリアはアップしていきますし、そうではなく、ずっと横ばいと言いますか、同じような業務を淡々と回している、であれば、徐々にキャリアの価値というものは低減していくかもしれない。

そこに対して、覚悟が取れるのであれば、今の会社に残り続けるという意思決定は良いと思います。

もしかすると、会社内で別の事業部だったりへの移動の打診も来るかもしれませんしね。


ですが、「そこは別物なんです」と、「いい企業・いいプロダクトだとは思っています、だけれども、私は自分自身のキャリアを一部犠牲にするリスクを払ったとしても、この事業部・会社に対しては、フルベットできません。自分の人生を投資することはできません」という風になるのであれば、黄色信号は出ているかもしれません。






タイミングの見極めには、キャリアのプロを使い倒すべし


でここで、じゃあどのタイミングで出るの?というところについては、転職マーケットとの対話が必要になると思います。

いわゆる、自分の今の経験、そして年齢だと、どういった企業の選択肢があるのか、というところを見極めるという点です。

年齢が入ってくるというのは、未経験のジョブチェンジを考慮に入れる際だと、やはり若ければ若い方が挑戦しやすい・企業が採用しやすいというところがありますので、そこを付け加えさせていただきます。


なのでまず、ピアノ大使さんがやるべきこととしては、こういったキャリア、そして転職マーケットについて一定知見がある人間に今の自信のキャリアの棚卸を手伝ってもらう方がいいと思います。

「今までこういうことをやってきました、これからはこういう経験を積みたいと思います、今の会社にはこういう未練があって、けれども外に出なければいけないという風にも思っている、今の自分だとどういう選択肢がありますか?」そういう風に聞いてみましょう。

すると、具体的に提示されると思います。こんな求人、こんな求人……という風にいろいろ出てくると思います。

そこを見たときに、自分はいつぐらいなら次に挑戦できるかな、逆にエージェントなどキャリアのプロの方にも聞いてみて、まあもちろん、「早く転職した方がいいですよ」と皆さんおっしゃるとは思うんですけれども、この年齢になってくると厳しくなってくるというような、しっかりと客観的な情報を出してくれる方々ともお話をしてみることによって、デッドライン、いつまでには意思決定をしなければいけないのかという観点を持っておくと、もう少しピアノ大使さんも、ご自身の状況を判断するための情報は集まるのではないでしょうか。



少し長くなってしまいましたが、ここについては、正解はないです。

なので、ピアノ大使さんが中長期でどういうキャリアを目指しているのか、その中で今のこの企業名、そしてこの企業でのキャリアに投資するということがどれだけ重要なのか、今外に出ようとするとどんな機会があって、その機会はいつまでは自分の目の前にあり続けるのか、こういった点を整理されてみると、意思決定しやすくなるのではないでしょうか。

少しでも参考になっていれば幸いでございます。






さいごに


さあ、いかがでしたでしょうか。

このコーナーでは、皆様からのお便りを大募集しています。

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それでは、また次のラジオコーナーでお会いしましょう。

さようなら!



ワンキャリアプラス編集部

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