こんにちは。ワンキャリア転職キャリアアナリストです。
この連載「キャリアアナリストのお悩み相談室」では、転職を考えているみなさんからいただいたリアルなお悩みに、ワンキャリア転職のデータをもとにお答えしていきます。
今回は、「役職を捨ててまで転職すべきか」という、30代マネージャーにとって切実な問いに向き合います。
本日のお便り
ラジオネーム:たかし坊さん(32歳・大手人材会社 法人営業課長)
はじめてご相談します。新卒から入社した大手人材会社で、29歳のときに課長職に就き、現在3年目です。チームは5名で、クライアント(主に中堅〜大手メーカー)への採用支援提案と、メンバーの育成・KPI管理が主な仕事です。
先日、転職エージェントから急成長中のHRテックスタートアップを紹介してもらいました。ポジションは『シニアセールス(役職なし)』で、年収は現在より50〜100万円ダウンの見込みです。プロダクトへの共感があり、裁量を持って働けそうで魅力は感じているのですが、3年間積み上げた課長という役職を捨てることへの不安が強くあります。
同じ境遇のマネージャーはどういう理由で転職を決め、転職後はどうなっているのでしょうか?ロールダウンしてまで転職する価値はあるのか、データをもとに教えていただけると助かります。
「役職を捨てる転職」は珍しくない――マネージャーの約30%が役職なしで転職している
結論から言うと、たかし坊さんが感じている不安は多くのマネージャーが抱えるものです。ただ、同じ選択をした人は相当数います。
ワンキャリア転職の転職体験談データ(2026年4月時点)によると、課長・マネージャークラスから転職した人は792件。そのうち、転職後に「役職なし」になった人は235件(約30%)にのぼります。マネージャーの約3人に1人が、役職ダウンを受け入れて転職を選んでいます。
転職後の役職と年収の実態
現実は甘くありません。役職なしで転職した235件の年収変化を見ると、以下のとおりです。
【参照データ】 転職体験談データ:ワンキャリア転職(2026年4月時点)
約8割が年収横ばいか減少です。それでも転職を選んだ理由として、重視したポイントの1位は「スキル面の成長(44件)」、2位「カルチャーが合う組織(41件)」、3位「企業の成長性(40件)」と並びます。年収より「環境」を優先した転職、というのがデータの示す実態です。
役職を捨てた転職は、短期的な損失を承知のうえで、中長期のキャリアへの投資として選ばれています。
それでも転職を選んだ人たちの"本当の理由"
実際にロールダウン転職を選んだ人たちは、何を考えて動いたのでしょうか。転職体験談から、代表的な3パターンをお伝えします。
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