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国土交通省の仕事内容とは?公式情報で見る部局別の担当分野と職員クチコミで見る仕事の実感

国土交通省への就職・転職を考えるとき、「実際にどんな仕事をするのか」は最初に知りたいところです。所掌する分野が広いため、公式サイトを見ても仕事の輪郭がつかみにくいという声もあります。


先に結論をお伝えすると、国土交通省の所掌は、国土の総合的かつ体系的な利用・開発及び保全、そのための社会資本の整合的な整備、交通政策の推進、観光立国の実現に向けた施策の推進、気象業務の健全な発達、海上の安全及び治安の確保にまたがります。組織は本省の内部部局に加えて、外局として観光庁・気象庁・運輸安全委員会・海上保安庁を持ち、全国に地方支分部局を置いています。


この記事では、国土交通省が公表する公式情報(組織図、組織と主な業務、採用・キャリア情報)と、「ワンキャリア転職」に寄せられた職員クチコミから、部局ごとの担当分野と仕事の実感を見ていきます。



目次



1. 国土交通省の仕事内容【結論】


国土交通省は、公式の採用・キャリア情報で使命として「国民の命と暮らしを守る」を掲げています。そのうえで、国土交通行政の目標として次の5つを公表しています。


  1. 自立した個人の生き生きとした暮らしの実現(人々が自由かつ自発的に活動し、それぞれのライフスタイル、ライフステージを生き生きと安心して暮らす社会の実現)
  2. 競争力のある経済社会の維持・発展(国際的な競争力を有し、持続的に安定成長する経済社会の実現)
  3. 安全の確保(絶対の安全はあり得ないことにも留意した、災害による被害の最小化、交通の安全確保、海上の秩序と治安の維持)
  4. 美しく良好な環境の保全と創造(地球環境の解決に向けた貢献、良好な環境の保全・創出、国民が誇りを持てる美しい日本の形成)
  5. 多様性のある地域の形成(地域の特性を活かした個性豊かな発展、地域間の相互補完を含めた自立的な発展)


組織と主な業務については、国土の総合的かつ体系的な利用、開発及び保全、そのための社会資本の整合的な整備、交通政策の推進、観光立国の実現に向けた施策の推進、気象業務の健全な発達、海上の安全及び治安の確保と示されています。


道路や河川といったインフラだけでなく、鉄道・自動車・海運・航空という交通全般、住宅やまちづくり、観光、気象、海上の安全までが同じ省の所掌に入っています。この幅の広さが、仕事内容が配属先によって大きく変わる理由です。


(出典)国土交通省 採用・キャリア情報 概要





2. 組織の全体像と部局ごとの担当分野


2-1. 本省の内部部局と主な業務


公式の「組織と主な業務」では、本省の内部部局とその主な業務が次のように示されています。


部局

主な業務(公式の記載)

大臣官房

法令、人事、予算などの調整役や、国土交通省全般の業務運営などの中心的な役割を担う

総合政策局

国土交通省の総合的かつ基本的な方針の策定や、各局横断的な施策のとりまとめを担う

国土政策局

国土の利用、開発及び保全の推進を担う

不動産・建設経済局

土地政策の推進、建設業や不動産業の育成・振興を担う

都市局

都市の再生、多様性のある個性的なまちづくりや地域づくりの推進を担う

水管理・国土保全局

災害の防止、防災対策、河川・ダム・海岸等の維持管理、水資源、下水道、砂防等の施策の推進を担う

道路局

幹線道路網の構築、IT社会の基盤形成、都市の新生・再構築、交通連携の推進を担う

住宅局

国民の住生活および建築物の質の向上、安全で快適な生活環境の確保を担う

鉄道局

鉄道の高速化、都市鉄道の整備、利用者利便の向上・移動制約者の利用円滑化の推進を担う

物流・自動車局

安全と利便性の高い交通システム、自動車の環境及び安全対策の推進を担う

海事局

外航海運の強化、内航海運の活性化、造船業・舶用工業の発展、船員労働行政全般を担う

港湾局

港湾物流ネットワーク構築の推進、生活を支える港湾、ウォーターフロントの創造を担う

航空局

空港の整備、航空交通の安全確保および利用者利便の向上と航空運送事業の発展を担う

北海道局

日本の発展に貢献する北海道の総合開発計画の企画・立案および推進を担う

政策統括官

政策の評価及び国土交通省の事業に関する税制、交通施設の整備、地理空間情報の活用推進を担う

国際統括官

海外における高速鉄道整備等プロジェクトをはじめとする交通プロジェクトの推進を担う


(出典)国土交通省 組織と主な業務



2-2. 外局・施設等機関・特別の機関・地方支分部局


内部部局のほかに、公式の組織図(令和8年7月1日時点)では次の機関が置かれています。


  1. 外局:観光庁、気象庁、運輸安全委員会、海上保安庁
  2. 施設等機関:国土交通政策研究所、国土技術政策総合研究所、国土交通大学校、航空保安大学校
  3. 特別の機関:国土地理院、小笠原総合事務所、自転車活用推進本部、海難審判所
  4. 地方支分部局:地方整備局、北海道開発局、地方運輸局、地方航空局、航空交通管制部


前述の所掌のうち、観光立国の実現に向けた施策は観光庁、気象業務は気象庁、海上の安全及び治安の確保は海上保安庁が担っています。運輸安全委員会は航空・鉄道・船舶の事故調査を担う外局です。「国土交通省で働く」と言っても、これら外局はそれぞれ独自に採用を行っている場合があるため、応募先を確認することが大切です。


つまり、霞が関の本省で法令や予算に向き合う仕事もあれば、全国の地方整備局や事務所で現場に近い仕事をすることもあり、外局で観光や気象、海上保安の専門行政に携わる道もあります。


(出典)国土交通省 組織図(令和8年7月1日時点)





3. 事務系と技術系で仕事はどう違うか

【この先の見どころ】

  1. 技術系の業務分野は12に細分化されている——土木ひとつを取っても枝分かれしている
  2. 「技術系職員は各分野における技術的知見を基に〇〇から事業の現場に至るまで」——公式が説明する事務系との違い
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