「みずほ銀行に入社したらどれぐらいのスピードで昇格できるか」「どんな成果を出したらどれぐらい年収アップが見込めるか」が気になるけど、面接では聞きづらいー。転職活動でこんな風に感じたことがある人は多いでしょう。
人と人が対峙する数少ない面接の場だからこそ、企業の採用担当からすれば「限られた時間をもっと候補者個人のことを知るために使いたい」と考え、選考過程で年収・評価の制度について詳細な説明を施すことはあまりないのではないでしょうか。
ONE CAREER PLUSは、転職活動の場を「人と人との対話でしかできないすり合わせ」に集中できるように、企業の年収と評価をオープンにしていきます。
本記事では、2024年に実施した社員や過去在籍者への独自インタビューやONE CAREER PLUSに寄せられた5万件以上の企業各社のクチコミをもとに、みずほ銀行の給与体系や評価制度を解説します。
みずほ銀行ってどんな会社?
みずほ銀行は、みずほフィナンシャルグループの中核を担う日本のメガバンクの一つです。2000年に第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行の3行が合併して誕生しました。
現在、みずほ銀行は国内外に広がる広範なネットワークを持ち、約400の支店と約30カ国に及ぶ拠点を展開しています。2023年度の連結売上高は約2兆円を超え、総資産は約200兆円に達しています。
主要な事業内容としては、個人向けのリテールバンキング、法人向けのコーポレートバンキング、そして投資銀行業務など、多岐にわたる金融サービスを提供しています。また、近年ではデジタル化やフィンテックの導入にも力を入れており、顧客向けの利便性向上を図っています。
みずほ銀行は、国内外の経済成長を支える金融機関としての役割を果たしており、特にアジア市場での成長性が期待されています。業界内での地位は、三菱UFJ銀行、三井住友銀行と並ぶトップクラスであり、その規模と影響力は日本国内外で広く認知されています。
みずほFGの新制度「かなで」導入で、みずほ銀行の年収はどう変わる?
みずほ銀行の年収について知るうえで、押さえておきたいのが、2024年7月より導入された新人事制度「かなで」です。この制度改定は、従来の年功序列から実力主義への大きな転換を目指しています。
年収や評価制度に関わる、制度変更のポイントは以下の通りです。
▼Before
- 年功序列とで働き方(主に全国転勤の可否)で一律に決定
- 個人の評価・成果による金銭報酬の差が賞与支給額のみ。かつ、5年目まではほぼ差がでない
- 評価や昇格できるかどうかの基準がブラックボックス
▼After
- 役割等級制度(MG)の導入
└年次・働き方によらず実力や果たす役割に応じて細かく給与が変わる
└新卒若手社員やキャリア入社者であっても実力に応じて給与アップが狙える。
- 職種区分の変更により、メイン拠点以外のエリアに転勤する場合は手当支給あり
- 個人評価が賞与支給に反映され、個人の活躍が報われやすくなる
- 新卒の初任給アップ。一方で、中堅社員は今後減給もありえる
大きな変更点は、新制度において役割等級制度を導入していることです。等級は、ミッショングレードをもじって「みずほグレード(MG)」と呼ばれ、求められる役割と給与が細分化され社内で公開されるようになりました。
従来の制度では、年齢や勤続年数や全国転勤の可否など働き方に基づく職種区分によって一律に給与が決まっていましたが、新制度導入により、実力主義による給与支給が期待されます。
これまで年功序列の体制では評価されづらかった若手社員や、キャリア入社の社員にとっては実力による給与アップが期待できる一方で、中堅〜年次の高い社員にとっては今後減給の可能性もあると言えます。また、MGの導入だけでなく新卒社員についてはベースアップも行われています。
みずほ銀行の等級(役職)・年代・職種別年収まとめ
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