こんにちは。ワンキャリア転職のキャリアアナリストです。この連載「キャリアアナリストのお悩み相談室」では、転職を考えている方からいただいたリアルなお悩みに、ワンキャリア転職のデータをもとにお答えしています。
本日のお便り
さて、本日のお便りはこちら。ラジオネーム「さとる」さん(29歳・Big4監査法人 公認会計士6年目)からです。
はじめてお便りします。大学在学中に公認会計士試験に合格し、新卒でBig4監査法人に入所して6年目になります。今は大手製造業の上場会社監査チームでシニアアソシエイトとして、3つのクライアントを担当しています。チーム後輩の指導や、クライアントとの折衝も任せてもらえるようになりました。
ただ、ここ半年ほど、ずっと頭の片隅に違和感があります。やっていることは『去年と同じ手続きを、今年も同じ品質で確実に回す』こと。1年単位でクライアントが変わるわけでもなく、論点も毎期似ています。一方で、同じ大学で会計士を取った同期は、コンサル・FAS・事業会社のCFO候補に次々と転職していて、年収も800万、900万と上がっていく報告が増えてきました。
正直に書くと、迷っています。このまま監査でパートナーまで登り切るのが正解なのか、それとも会計士の同期と同じように外に出るのが正解なのか。会計士の『出口』って、結局のところコンサルしかないんでしょうか。
監査法人を出るのは「珍しいことではない」——データで見る実態
結論からお伝えすると、Big4監査法人からの転職は、もはや特別なルートではありません。さとるさんの「コンサルしかないのか」という感覚も、データを見るとずいぶんと景色が変わります。
ワンキャリア転職に集まった転職体験談を見ると、Big4監査法人や会計士職からの転職体験談が約50件確認できます。年収変化はUPが約4割、STAYが約3割、DOWNが約3割という分布です。
特徴的なのは「行先の多様さ」です。コンサル(FAS含む)はもちろんですが、外資金融のミドル・バックオフィス、事業会社の経営企画・内部監査、戦略コンサルやM&Aアドバイザリーなど、進路は4方向に大きく分かれます。
「パートナー一択」の時代は終わった
監査法人内部で「シニア→マネージャー→パートナー」と一直線に登る道は今もありますが、マネージャー昇進前後で外に出る選択肢を持つ会計士が確実に増えているというのが市場の実態です。
ポイントは「会計士の資格そのもの」ではなく「クライアント業界×担当論点で身につけた専門性」が市場で評価される時代になっていることです。多くの方が見落としがちなのが、自分のスキルを『監査経験』ではなく『どの会計領域に深く入ったか』で語り直すことです。
会計士の出口を整理する4つのパス
ここからは、会計士の進路を4つのパスに分けて整理します。いずれも実際の転職体験談に存在するルートです。
さらに・・・



