こんにちは。ワンキャリア転職のキャリアアナリストです。
この連載「キャリアアナリストのお悩み相談室」では、転職を考えている方からいただいたリアルなお悩みに、ワンキャリア転職のデータをもとにお答えしています。
本日のお便り
さて、本日のお便りはこちら。ラジオネーム「あおい」さん(28歳・大手電機メーカー 法人営業5年目)からです。
はじめてお便りします。新卒で大手電機メーカーに入り、現在は法人営業5年目です。担当は産業機器で、客先は大手の製造業の購買部門。ありがたいことに毎年安定して目標達成しており、職場の人間関係も悪くありません。
転職を意識し始めたのは、取引先のSaaS企業の若手担当者と話していたときです。同い年なのに、扱っている事業の伸び率も、本人の裁量も、私が一度も触れたことのない世界の話で、軽くショックを受けました。その日からニュースで「メーカーが構造改革」「リストラ」みたいな言葉を見るたびにドキッとするようになり、IT・SaaS業界への興味が一気に強くなりました。
ただ、不安は山ほどあります。私はエンジニアでも企画でもなく、ただの『大手メーカーの法人営業』。プログラムも書けないし、Excel関数もVLOOKUPでアップアップ。SaaS企業の選考に通るとは思えません。年収やカルチャーがどう変わるのかもイメージできず、踏み切れずにいます。メーカー経験5年目で、IT・SaaSへの転職は『もう遅い』のでしょうか。
メーカーからIT・SaaSへの転職は「成立している」——データで見る実態
結論からお伝えすると、大手メーカーからIT・SaaS企業への転職は、もう特別なルートではありません。年齢的にも、あおいさんの28歳というタイミングは早すぎず遅すぎず、十分に動けるレンジです。
ワンキャリア転職に集まった転職体験談を見ると、大手メーカー(トヨタ、本田、日立、NEC、富士通、東芝、富士フイルム、資生堂、味の素など)からIT・SaaS事業会社(マイクロソフト、Google、Salesforce、楽天、サイバーエージェント、リクルート、ビズリーチ、freee、SmartHRなど)への転職体験談が約70件確認できます。
そのうち年収UPとなった事例が約4割。残りもSTAY(横ばい)が3割、DOWNが3割という分布で、「メーカーを抜けると年収が落ちる」と一括りで語れないのが実態です。
特に、あおいさんと同じ「法人営業」「営業企画」「広報」「経理」「人事」などの非エンジニア職からの転職事例も多く、エンジニア出身者だけのルートではないことが体験談から確認できます。
年収・カルチャーはどう変わる?——3つの代表ケース
ここからは、転職体験談を3つのパターンに分けて紹介します。
ケース1:「年収アップ」型——大手プラットフォーマーへの移籍
さらに・・・



