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国家公務員の昇給はどう決まる?仕組み・金額・昇給停止制度を解説

国家公務員として働くにあたって、「昇給はいつ、どのくらい上がるのか」を把握しておくことは、長期的なキャリア設計において欠かせない視点です。


民間企業と異なり、国家公務員の給与は法律・規則に基づいて体系的に管理されています。昇給のルールも明確に定められており、仕組みを理解すれば将来の収入をある程度シミュレーションできます。


本記事では、国家公務員の昇給の仕組みを、昇給区分・昇給時期・昇給停止制度まで体系的に解説します。あわせて、ワンキャリア転職に集まったクチコミから、現場の実態もお伝えします。


目次



1. 国家公務員の給与の基本:俸給表と号俸の仕組み


1-1. 「級」と「号俸」が給与を決める


国家公務員の給料(俸給)は、「職務の級(以下:級)」と「号俸」の2軸の組み合わせで決まります。


「級」は職務の複雑さや責任の重さに応じて設定される区分です。行政職俸給表(一)の場合、1級〜10級まで存在し、数字が大きくなるほど上位の職位を示します。


「号俸」は、同じ級の中で細分化された給与ランクです。在職年数や勤務成績による職務習熟度を給与に反映させるために設けられており、号俸が上がるほど俸給月額が増えます。


昇給とは「同じ級の中で号俸が上がること」です。一方、より上位の級へ移ることは「昇格」と呼ばれます。この2つの違いを押さえておくことが、昇給の仕組みを理解する第一歩です。



1-2. 行政職俸給表(一)の概要


国家公務員の俸給表は職種ごとに複数存在しますが、一般行政職員が適用される「行政職俸給表(一)」が代表的です。人事院の公式サイトで全表が公開されており、自分の級・号俸に対応する俸給月額を確認できます。


出典:人事院「人事評価と評価結果の活用」





2. 国家公務員の昇給には2種類ある


国家公務員の給与が上がるタイミングには、大きく分けて「定期昇給」と「昇格昇給」の2種類があります。


2-1. 定期昇給:毎年1月1日に実施


定期昇給は、毎年1月1日に行われる昇給です。その年の1月から昇給後の俸給が支給されます。


昇給の幅は、1年間の人事評価(能力評価・業績評価)の結果に基づいて決定される「昇給区分(A〜E)」によって異なります。詳しくは次のセクションで解説します。


なお、定期昇給は「同じ級の中での号俸の上昇」であるため、給与テーブル上の「級」は変わりません。



2-2. 昇格昇給:役職アップで発生


昇格昇給とは、「職務の級」が上位に変わるタイミングで生じる昇給です。


定期昇給が号俸を上げるのに対し、昇格昇給は級そのものが変わります。 国家公務員の昇格は、欠員状況や本人の実力に応じて随時行われますが、実務上は定期人事異動の時期(主に4月や7月など)に合わせて実施されるケースが多く見られます。昇格するためには一定の要件を満たす必要があります(詳しくは「4. 昇格の要件」で解説します)。


出典:人事院「国家公務員の昇格・昇給制度」(p.1)





3. 昇給区分(A〜E)と昇給号俸数


3-1. 人事評価で決まる5段階の昇給区分

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