「ニコンに転職してみたいけれど、そもそもどんな会社？」「中途採用ではどんな選考対策をすればいい？」――そんな疑問を抱えている方に向けて、本記事ではニコンの企業概要・事業内容から、中途採用の実態や選考対策までを徹底解説します。
社風や求められる人物像を知ることで、より納得感のあるキャリア選択を目指せます。
なお、本記事の内容は、ワンキャリア転職の独自調査に基づくものであり、実際の制度を網羅的に表せていない場合や、事実とは異なる内容が含まれる可能性があります。
※調査時期：2024年8月
1：ニコンの企業情報・事業内容
1-1：会社概要
- 会社名：株式会社ニコン
- 設立日：1917年7月25日
- 代表者：馬立 稔和
- 所在地：東京都港区港南2-15-3 品川インターシティC棟
- 資本金：65,476 百万円（2024年3月末現在）
- 従業員数：
- 連結：19,444名
- 単体：4,388名（2024年3月末現在）
1-2：事業内容
ニコンの事業は5つのセグメントで構成されています。映像事業ではカメラや双眼鏡を提供し、精機事業ではFPDや半導体露光装置を製造しています。ヘルスケア事業は医療やバイオ分野、コンポーネント事業は光学部品を提供。
デジタルマニュファクチャリング事業では製造のデジタル化を推進しています。事業はグローバル展開しており、幅広い産業に貢献しています。
（出典）ニコンについて｜Nikon
1-3：業績
2024年3月期の売上収益は7,172億円で、前年から891億円増加しました。一方、営業利益は397億円で、152億円の減少。セグメント別では映像事業が全体の33%、精機事業が30%を占めます。増収要因には主力製品の好調と円安が寄与。一方で減益は一部事業のコスト増が影響しています。
2：ニコンに関するよくある質問
2-1：年収の構成は？
年収はベース給与、賞与、残業代の3つの要素で構成されていますが、業績に連動して支給額が変わる賞与の割合が高いため、会社全体の業績に総年収が左右されます。残業代は実働に応じて支給されます。同一等級であっても、残業時間次第で年収に最大100万円ほどの差が生じることがあります。
また、年収に影響する福利厚生としては住宅手当と持株会があります。住宅手当では、30歳までは借上社宅に自己負担1.5-2万円/月程度で住むことができるため若手社員は重宝する制度です。持株会は任意ですが、購入の奨励金が10%程度出ます。
2-2：昇格のタイミングは？
新卒はP1で年収430万円程度からスタートし、2~3年目で横並びでP2に昇格し、年収は540万円程度になります。P3以降は実力や個人の評価によるため昇格スピードにばらつきが出始めます。
最近では抜擢人事の事例も生まれており、優秀な社員の場合は5年目でP3、6年目でP4、35歳ごろにP5に昇格するケースもあるようです。P6/M6以降の年収は明らかになっていませんが、課長職で1,200万円、部長職で1,500万円程度の年収が見込めるそうです。
キャリア入社は、30代がP3〜P4の等級で入社することが多くなります。入社時には、前職の経験・年収に応じた等級からスタートするため、同世代の新卒出身社員よりも高い等級で入社することもあり得ます。入社以降の昇格スピードに関しては、キャリア社員とプロパー社員で差はありません。
2-3：実際に入社してみてどうだった？
入社後ギャップを防ぐために注意しておくべきことは、評価制度に関することです。同社の評価制度は基準がブラックボックスになっている部分も多く、アピール力や社内での立ち回りに大きく影響されるため、古参の社員や新入社員が比較的評価されやすい傾向があります。
実際にキャリア入社した社員が昇格や昇給に関わる評価基準が曖昧である点にギャップを感じ、長期間定着しないケースも見受けられるそうです。事前にこれらの情報を把握しておくことで、入社後のギャップを少なくし、よりスムーズに職場に適応することができるでしょう。
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