石川県庁の企業文化・社風

役所全般に共通するが、企業文化は非常に硬直的。 出る杭は打たれる文化で、いわゆる「偉い人の言うこと」が正義の世界であり、しばしば合理性や事実とは相反する判断となることもある。そういった経験も実際にあったし、見たり聞いたりしたこともあった。末端職員が「正しいこと」を言ったとしても、握りつぶされるような文化であり、そういった文化に適応するよう強制される印象。 社風については、部署によって大きく異なると思う。 若い人や女性が多い部署もあれば、年配の方や男性が多くいわゆる体育会系に近い部署も存在する。（この時代なので、体育会系の要素は昔に比べると薄れているようだが） 一方で、役所特有の紙文化でありクラウドサービスなど活用はないため、情報など社内の風通しは非常に悪い。時代から取り残されており変わる気配は皆無である。

意思決定過程についてはトップダウンが強く、ボトムアップはほとんどない。 法令によって、粛々と業務を進める部署であれば、それらに基づき業務を進めるだけ（法令の解釈やグレーゾーンもあったりするため、それはそれで大変）だが、企画系の部署の場合、「政策的な判断」が伴う。 政策的な判断は、事実やエビデンスに基づく合理的な判断はほぼなく、幹部等を過剰に忖度した美しいストーリーづくりなどに終始し、結局は「現場感のない偉い人のお気持ち」次第で判断がなされる。（誤った判断に感じることも多々ある。）意思決定過程の中で情報操作などがあったりするのも実態である。 官房系の部署が花形であり、庁内での権力も強いが、現場に出たことがなく社会の実態を理解していないケースが多々あるため、とんでもない筋違いな指示がきたりする一方で、権力が強いため各所属は逆らうことはできず、負の連鎖であると感じる。 また、組織体制については、個々の人事異動などはいわゆる玉突き人事が多く、組織最適化を目指した人事配置や人事戦略などは皆無であるように感じる。