記事画像

NEC(日本電気)とは何の会社?ITサービスと社会インフラで支える事業内容を解説

NECと聞くと、かつてのパソコンや家電のイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。


しかし現在のNECは、通信・防衛・生体認証などの社会インフラ領域と、企業や官公庁向けのITサービス領域を両輪とする総合ITベンダーへと姿を変えています。


本記事では、NECの事業内容や企業データ、類似企業との違いを整理し、NECが「何の会社」なのかをわかりやすく解説します。







1. NECは「ITサービスと社会インフラを担う総合ITベンダー」


NECの事業実態を一言で表すなら、「ITサービスと社会インフラを担う総合ITベンダー」という表現が近いと考えられます。


その理由を、事業構成比・技術的な強み・企業規模という3つの観点から整理します。


特徴

概要

事業構成比

ITサービス事業が全体の50%以上を占めており、企業・官公庁向けのシステム開発や運用が事業の中心になりつつあるとみられます

技術的な強み

顔認証をはじめとする生体認証技術やAI技術に強みを持ち、通信・防衛など社会インフラを支える分野にも事業を展開している点が特徴です

企業規模

連結売上収益は3兆円を超える規模であり、国内有数のITベンダーの一角を占める企業規模を有していると言えます

(参考:2026年3月決算短信|NEC






2. NECの事業内容


【この先の見どころ】

  1. NECの事業の中心が、かつての機器製造から「〇〇」事業へと移り変わってきた背景と、その内訳の変化について具体的な数字とともに解説します。
  2. 世界的に権威のある認証技術のベンチマークにおいて、NECの顔認証技術が「〇〇」を達成し続けている理由を、具体的な仕組みとともに紹介します。
  3. 業界内でよく比較対象に挙がる「〇〇」各社について、事業領域や社風がNECとどのように異なるのか、公式データと社員クチコミの両面から読み解きます。


NECの会社概要ページによると、NECの事業は大きく「ITサービス事業」と「社会インフラ事業」の2つに分かれています。


ITサービス事業では、AI、IoT、5Gなどの技術力やリソースを活用し、官公庁や地方公共団体をはじめ、スマートシティ、学校・教育機関、金融、製造、リテール、交通・物流・サービス、ヘルスケア・ライフサイエンスといった多岐にわたる業種のお客さまにソリューションを提供しています。


さらに海外においても各グループ企業や販売・サポート体制を通じてグローバルにサービスを展開しています。


一方の社会インフラ事業では、防衛(陸・海・空・宇宙・サイバーセキュリティ・電磁波)やデジタルインフラ(海底ケーブル)、航空宇宙(航空管制・宇宙事業)、通信など、社会の基盤を支える領域を担っています。




2-1.価値創造モデル「BluStellar」


NECは、最先端テクノロジーを結集したAX(AIトランスフォーメーション)を成功に導く価値創造モデル「BluStellar(ブルーステラ)」を展開しています。


生成AI(世界トップクラスの日本語性能を持つ軽量LLM)や世界トップクラスの生体認証、セキュリティ、クラウドなどの独自技術群をもとに、コンサルティングからシステム構築、保守・運用まで一貫して支援し、社会や企業のお客さまのDXを実現しています。




2-2.技術的な強み:顔認証技術


NECの技術的な強みとして、世界トップクラスのAIや生体認証技術が挙げられます。特に「顔認証」においては、米国国立標準技術研究所(NIST)による顔認証ベンチマークテストにおいて5回連続でNo.1の評価を獲得しています。


この技術力は、スムーズな入場を実現するゲートレス生体認証システムをはじめ、様々なソリューションや社会インフラを支える技術として活用されています。


(参考:事業内容|NECNECの事業と強み|NEC






3. 企業データで見るNEC


NECは1899年7月17日に設立された、日本のITサービス業界の中でも歴史の長い企業のひとつです。本社は東京都港区芝五丁目に置かれており、東証プライム市場に上場しています。


100年を超える社歴の中で、通信機器メーカーからコンピュータ・パソコンメーカーへ、そして現在のITサービス・社会インフラ企業へと、事業の重心を変化させてきた企業だと整理できます。


業績面では、2026年3月期の連結売上収益が3兆5,827億円となっており、前期比で+4.7%の増収です。利益面では、IFRSベースの営業利益が3,599億円となっており、前期比で+40%以上という大幅な増益を記録しています。


増益幅の大きさからは、ITサービス事業を中心とした収益構造の転換が、業績面でも一定の成果として表れつつある状況がうかがえます。


ちなみに従業員数については、連結ベースで101,800名、単独ベースで21,934名となっています。


(参考:金融庁EDINET|有価証券報告書NEC決算資料NECサステナビリティデータ






4. 類似企業(富士通・日立製作所・NTTデータグループ)とNECの違い


NECと並んでITサービス・SIer業界で名前が挙がることの多い企業として、富士通、日立製作所、NTTデータグループの3社が挙げられます。


事業の強みや企業規模、社風には違いがあるため、以下ではこの3社とNECを公式データと社員クチコミの両面から比較します。


項目

NEC(日本電気)

富士通

日立製作所

NTTデータグループ

① 事業の強み

ポジショニング

「海底から宇宙まで」を掲げ、DXと研究開発力が強み。顔認証「NeoFace」は米NIST主催ベンチマークで5回連続世界一

パーパス「イノベーションによって社会に信頼をもたらす」、独自モデル「Uvance」で異業種データ活用、「信頼できるAI」を強調

「Digital」「Green」「Innovative」を軸に、デジタルシステム・クリーンエネルギー・鉄道交通・産業・ヘルスケア等6領域を展開

世界70か国以上でITサービスを展開。コンサルティングから運用まで一貫提供。Global Top Employer 2025認定

②従業員数

連結:101,800名

単独:21,934名

連結:99,000名

287,901名

197,800名

③売上

連結:3兆5,827億円

3兆5,029億円

10兆6,000億円

4兆6,387億円

(参考:富士通 会社概要日立製作所NTTデータグループ


ワンキャリア転職に寄せられた、各企業の社員クチコミは以下の通りです。


「家庭との両立を求める方にはとても良い環境だと思います」(富士通/デジタルシステムプラットフォーム本部/中途


「『誠実さ』『社会貢献』『協調性』といった価値観が社員の間で深く根付いており、これは創業以来掲げられてきた『優れた自主技術・製品の開発を通じて社会に貢献する』という理念に由来しています」(日立製作所/経営企画部/新卒


「『チームで成果を出す』という価値観が社内で強く浸透していると感じました。個人プレーよりも、プロジェクト全体としてお客様に価値を提供することを重視する文化があり、実際の業務でもチーム内での情報共有や相談がしやすい雰囲気があります」(NTTデータグループ/法人分野/新卒


4社を比較すると、それぞれ向いている人のタイプにも違いが見えてきます。


生体認証や生成AIなど先端技術領域に携わりたい方にはNECが選択肢になりやすく、幅広い業界向けのソリューション提案に関わりたい方には富士通が候補になりやすいと考えられます。


また、社会インフラや重電分野も含めた事業に携わりたい方には日立製作所が、グローバルなITコンサルティングやプロジェクトマネジメントに携わりたい方にはNTTデータグループが、それぞれ適性の高い環境になり得ると整理できます。






5. 社員クチコミから見るNECのカルチャー


NECの社風について、コーポレート部門で働く中途入社の社員からは、コンプライアンス意識の高さと、それに伴う意思決定プロセスの慎重さを指摘するクチコミが寄せられています。以下は、その実際のクチコミです。


「コンプライアンス意識は高いと思う。社内の承認プロセスはよく言えばしっかりしている。悪く言えば、煩雑で時間を要する。社員数も多く、部門も多いので様々な部門がまたがるプロジェクトほど、承認を仰ぐ方が増え、スピーディーには動きにくい。そのため、競合に先を越されることも多く歯痒い想いをすることもある」(NEC/コーポレートデザイン部/中途


このクチコミからは、大企業ならではのガバナンスの堅実さと、部門横断プロジェクトにおける意思決定の速度感との間で、一定のトレードオフが存在している実態がうかがえます。






6. NECへの転職・就職を考える人へ


NECへの転職・就職を検討する際には、事業構成比が示すとおり、企業の主軸がITサービス事業へと移り変わってきている点を踏まえておくことが重要だと考えられます。


パソコンや家電メーカーというイメージのまま入社すると、実際の業務内容とのギャップを感じる可能性があるため、パブリック・エンタープライズ・クロスインダストリーといった事業領域ごとの特徴を事前に確認しておくことをおすすめします。


また、社員クチコミが示すように、大企業ゆえの承認プロセスの丁寧さと意思決定スピードのバランスは、働き方を考えるうえで押さえておきたいポイントです。


生体認証やAIといった先端技術に携わりたい方にとっては、NECの技術基盤は魅力的な環境になり得ると考えられます。






よくある質問




Q. NECは何人くらいの会社ですか?


公式サイトによると、連結ベースで101,800名、単独ベースで21,934名となっています。




Q. NECの事業の中心は何ですか?


事業構成比で見ると、ITサービス事業が全体の半分以上を占めており、企業・官公庁向けのシステム開発や運用が事業の中心になりつつあります。あわせて、通信・航空宇宙・防衛といった社会インフラ事業も、全体の31%程度を占める重要な柱となっています。




Q. NECは何の会社ですか?


NECは、企業や官公庁向けのITサービス事業と、通信・航空宇宙・防衛といった社会インフラ事業の2本柱で成長してきた総合ITベンダーです。事業構成比ではITサービス事業が過半を占めており、システム開発・運用やコンサルティングが収益の中心になりつつあると考えられます。




Q. NECは家電メーカーではないのですか?


かつてのNECはパソコンや携帯電話などのコンシューマー向け機器で知られていましたが、現在はこうした事業から距離を置き、企業・官公庁向けのITサービスと社会インフラ事業に軸足を移しています。そのため「家電メーカー」というイメージは、現在の事業実態とは異なる点にご注意ください。






まとめ:NECの特徴は「ITサービス企業への転換」


NECは、かつてのパソコンや携帯電話といったコンシューマー向け機器のイメージから、ITサービス事業と社会インフラ事業を両輪とする総合ITベンダーへと事業の重心を移してきた企業だと整理できます。


事業構成比、生体認証などの技術的な強み、そして3兆円を超える売上規模は、いずれもこの転換を裏付けるデータだと言えるでしょう。


富士通・日立製作所・NTTデータグループといった類似企業と比較する際にも、それぞれの強みや社風の違いを踏まえたうえで、ご自身のキャリアに合った企業選びの参考にしていただければ幸いです。



ワンキャリア転職編集部

私たちは、6万件超の独自キャリアデータと、日々成長企業・有名企業への転職支援を行う採用コンサルタントチームの現場知見を掛け合わせ、実態に即した情報を発信しています。 また、就活サイト「ワンキャリア」とのデータ連携も行っています。 膨大なデータと転職市場の動向を熟知するプロの視点を活用し、キャリアの意思決定を行うために必要な情報を、確かな根拠に基づきお届けします。

フェーズからキャリア面談を選ぶ

関連タグの人気記事

こちらの記事も読まれています

記事一覧のトップへ