どうも、外資系うさぎのちょこさんです。
「AIの進化でコンサルの仕事はなくなる」「コンサル不要論」といった話題を見かけない日はないかもしれないというくらい、AIエージェントなどAIの進化がまた一段と速まってきているように思います。
そんな中、この頃はコンサル関連企業の株価も軟調な動きを見せており、「コンサル業界そのものが厳しくなるのでは…?」という言説も飛び交うようになっていました。
キャリア相談やキャリアセミナーなどの場においても、「このタイミングでコンサル転職にチャレンジしても大丈夫か」「AIによるコンサルの代替と業績悪化でリストラなど一気に増えたりしないのか」といった質問をいただくことがあります。
ただ、この手の話は「株価」「会社の業績」「個人のキャリア」が一緒に語られていることが多く、それぞれを切り分けて考えないと必要以上に事態を深刻に捉えてしまうことになりかねません。
今回は、コンサルファームの株価下落のニュースをどのように見ればよいのか、整理してみたいと思います。
1.株価が下がっている背景で実際に起きていること
1-1. AIへの期待と、株式市場からの見え方
記憶に新しいところでは、2026年6月に米アクセンチュアが通期の売上高見通しを引き下げたことで株価が一時19%安と急落するニュースがありました。この米株のショックが波及する形で、東京市場でもITコンサルやSIerなど国内のコンサル関連株が一斉に連安となる局面が見られました。
こうした株式市場の動きの背景にあるのは、「AIエージェントの性能が急速に向上し、これまでコンサルタントが担当してきたプロジェクト管理やシステム開発、資料作成などの一部業務は、今後AIが担うようになるのではないか」という市場の警戒感です。
社員代替型のPMOや常駐支援など、人月ビジネスに近いサービスについても、AIによって効率化が進めば需要が縮小するのではないか、という見方もあります。
企業によってはIT投資を抑制する動きも見られたり、コンサルなどの外部支援サービスではなく、生成AI施策の内製への投資を拡大していたり、と様々な要素が重なった結果、株式市場では「コンサル会社の将来の利益成長はこれまでほどではないかもしれない」と考える投資家が増え、株価には、こうした将来への期待や懸念が先回りして反映されていると考えられます。
1-2.とはいえ、業績が悪化しているわけでもない
一方で、株価が下がったコンサル会社は業績も大きく下がっているわけではない点にも注意が必要です。
特に、アクセンチュアはここ1年で株価が40%近く下落していますが、決算発表で売上成長率の見通しが若干下方修正されることに言及があったとはいえ、成長自体は堅調に続いています。
他の多くのコンサル会社も、安定した売上成長を続けており、「会社の業績が急激に悪化している」という状況ではなく、「株価が下がっている」と「会社が苦しくなっている」は必ずしも同じ意味ではないということです。AIについても、仕事を奪う側面だけが語られがちですが、AIの効用はそれだけではありません。
例えば、一人のコンサルタントがAIを活用してこれまで以上のスピードで成果物を作れるようになれば、同じ人数でより多くの案件を受けられるようになるかもしれませんし、定型的な作業をAIに任せ捻出した時間で、より高度な課題解決へ注力できる可能性もあります。
AIによって需要が減る部分もあれば、生産性が上がることで新たな価値を提供できる部分もあるため、市場もまだその影響を見極めている途中なのだと思います。
2.株価だけではコンサルファームの実態は見えてこない
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