「国家公務員の中途採用」と聞いて多くの人が最初に思い浮かべるのは、人事院が実施する経験者採用試験でしょう。実際、検索して出てくる情報の多くもこの試験の説明です。
ただ、公式サイトの整理を読むと、中途採用の入口はそれだけではありません。もう一方に各府省が独自に行う公募(選考採用)があり、こちらには常勤・任期付・非常勤という複数の採用形態が含まれます。さらに、経験者採用試験のなかでも府省合同区分と府省別試験では、最終合格した後の扱いが違います。
この記事では、中途採用の入口を公式サイトの整理に沿って確認し、最終合格後の流れ、採用時の給与の決め方、実際に入った人の前職を見ていきます。
なお、この記事は中途採用の入口と手続きを扱います。総合職試験・一般職試験の難易度、志望動機の書き方、面接対策には踏み込みません。
- 1. 国家公務員の中途採用の主な入口|経験者採用試験と各府省の公募
- 1-1.経験者採用試験|人事院が実施し、係長級以上を採用する
- 1-2.府省合同区分と府省別試験では、最終合格後の扱いが違う
- 1-3.各府省の公募(選考採用)|採用形態も役職段階も幅が広い
- 1-4.別枠|係員級を採用する社会人向けの試験
- 1-5.2026年4月から、専門人材を対象とした選考手続が整備された
- 2. 公表されている採用の内訳|入口別の規模としては比較できない
- 3. 経験者採用試験の倍率|3年で下がっているが単純比較はできない
- 3-1.府省合同区分では、最終合格の後に官庁訪問がある
- 4. 採用時の給与はどのように決まるか
- 5. ワンキャリア転職の転職体験談で見る、民間から国の機関に入った人の前職
- 5-1.専門職・コンサルティング会社から
- 5-2.広告会社・金融機関から
- 5-3.メーカーから
- 参考|自衛官への転職(特別職国家公務員)
- 6. 選考体験談と社員クチコミで見る、選考と入った後
- 6-1.選考で問われたこと
- 入った後の受け止め
- 7. まとめ
- よくある質問
- Q. 国家公務員の中途採用にはどんな入口がありますか?
- Q. 経験者採用試験に最終合格すれば必ず採用されますか?
- Q. 経験者採用試験の倍率はどれくらいですか?
- Q. 中途で国家公務員になった人は年間どれくらいいますか?
- Q. 各府省の公募(選考採用)はどこで探せますか?
- Q. 任期付職員の任期は何年ですか?更新はありますか?
- Q. 中途採用の給与はどのように決まりますか?
- Q. 40代・50代でも応募できるルートはありますか?
- Q. 2026年4月から始まった仕組みで、元国家公務員は誰でも戻れるようになったのですか?
- ワンキャリア転職のご紹介
1. 国家公務員の中途採用の主な入口|経験者採用試験と各府省の公募
内閣人事局の国家公務員 中途採用情報サイトには、次の記載があります。
国家公務員と聞くと、新卒での採用がほとんどだとお考えの方が多いように思います。しかし、実は、民間企業等での社会人経験を積んだ方々を対象とする中途採用も積極的に行なっているのです。
常勤職員として入る方法は、内閣人事局の国家公務員の公募・中途採用FAQで次のように整理されています。
国家公務員(常勤職員)に転職する方法としては、人事院が行う「経験者採用試験」の受験や、各府省が行う「公募(選考採用)」への応募などがあります。
この2つが主な入口です。
任期付職員は独立した入口ではなく、公募の採用形態のひとつです。 内閣人事局の公募情報の絞り込み軸でも、採用形態は「すべて/常勤/任期付/非常勤」と並んでいます。この点は後述します。
このほか、係員級を採用する社会人向けの試験があります。こちらは役職段階が係員に限られるため、上記2つとは別枠として整理します。
1-1.経験者採用試験|人事院が実施し、係長級以上を採用する
さらに・・・



