PwCコンサルティング合同会社は2026年6月12日、樋崎 充(といざき・みつる、51歳)執行役副代表が同年7月1日付で代表執行役社長に就任すると発表した。現任の安井正樹氏(代表執行役CEO)は同日付で会長に就く。安井氏は2024年7月に代表執行役CEOへ就任しており、今回の人事は2年ぶりのトップ交代となる。地政学リスクや生成AI活用といった顧客企業の経営課題が複雑化する中、経営体制の刷新で支援力を強化する狙いだ。
注目されるのは、経営トップの役職表記を従来の「CEO」から「社長」に変更した点だ。本稿では、日本市場における対外発信上のメッセージとして読み解く。新社長・樋崎氏のバックグラウンド、経営体制刷新の背景、コンサル業界全体の潮流、そしてワンキャリア転職に寄せられた社員クチコミから見えるPwCコンサルの「現在地」を整理する。
PwCコンサル社長に樋崎氏 2年ぶり交代、AIやリスク対応支援|日本経済新聞
1.人事の概要――樋崎氏の経歴と新体制
PwC公式リリースで明示された新社長・樋崎充氏の経歴は次の通り。
日経新聞の報道ではSAP/ERP領域の経験にも触れられている。加えて、公式プロフィールではStrategy&のパートナー、TMT・PE領域を専門としてきたことが確認できるため、樋崎氏の起用は、戦略コンサルティングとテクノロジー領域の知見を持つトップへの移行として読み解くことができる。
一方、安井正樹氏は2024年7月から代表執行役CEOを務めてきた。PwCコンサルティングはこの間、データ&AI、サステナビリティ、リスク&ガバナンス、地政学リスク対応などのサービスを展開しており、新体制ではこれらの領域をどう継承・強化するかが焦点となる。
2.経営体制刷新の背景――AI・地政学・顧客課題の三重複雑化
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