「通信業界への転職を考えているが、どう志望動機を書けばよいか分からない」「NTTドコモやKDDI、ソフトバンクなどそれぞれに求められる志望動機の違いを知りたい」「業界の特徴(5G・IoT・DX)を踏まえた志望動機を作りたい」——通信業界への転職を検討する方は、こうした悩みを抱えていることが多いのではないでしょうか。
通信業界は、NTTドコモ・KDDI・ソフトバンクの3大キャリアを中心に、NTT東西・NTTドコモビジネス(旧NTTコミュニケーションズ)など、日本社会のインフラを支える企業群で構成されています。5G・6G、IoT、AI、メタバース、エンタープライズDXといった新領域への投資が加速する一方、通信単体ビジネスの成熟化により、各社が「非通信領域」での成長戦略を強化しているのが特徴です。
本記事は、ワンキャリア転職に集まった通信業界主要6社の選考体験談119件・転職体験談96件・計215件をもとに、内定獲得者80名の志望動機を5つの典型パターンに整理し、それぞれの実体験例文と書き方のポイント、避けるべきNG志望動機までを徹底解説する記事です。
結論から言うと、通信業界で評価される志望動機は「(1)社会的影響力・顧客基盤志向」「(2)事業成長性・新領域志向」「(3)専門スキル・プロフェッショナルキャリア志向」「(4)業界経験の即戦力転用志向」「(5)大手・安定性・働き方志向」の5パターンに集約されます。
- 1. 通信業界の現状と求められる人物像
- 1-1. 3大キャリア(NTT・KDDI・ソフトバンク)の事業構造
- 1-2. 「非通信領域」シフトと新領域投資
- 1-3. 求められる人物像
- 2. パターン(1):社会的影響力・顧客基盤志向の志望動機
- 2-1. キーフレーズ
- 2-2. 実体験例文(Google→NTTドコモ)
- 2-3. 実体験例文(三菱地所→KDDI)
- 2-4. 実体験例文(JR東日本→NTTドコモ)
- 2-5. 「スケール感」を語る際のポイント
- 3. パターン(2):事業成長性・新領域志向の志望動機
- 3-1. キーフレーズ
- 3-2. 実体験例文(GMO→NTTドコモ)
- 3-3. 実体験例文(アビーム→ソフトバンク)
- 3-4. 実体験例文(伊藤忠テクノソリューションズ→ソフトバンク)
- 3-5. 「成長領域への関与」を具体化するポイント
- 4. パターン(3):専門スキル・プロフェッショナルキャリア志向の志望動機
- 4-1. キーフレーズ
- 4-2. 実体験例文(グリー→KDDI)
- 4-3. 実体験例文(NTT東日本→KDDI)
- 4-4. 実体験例文(KDDI内定/UI/UXデザイナー)
- 4-5. ジョブ型・プロフェッショナル制度の活かし方
- 5. パターン(4):業界経験の即戦力転用志向の志望動機
- 5-1. キーフレーズ
- 5-2. 実体験例文(コンサル→NTT東日本)
- 5-3. 実体験例文(前職NTTコム→NTTドコモビジネス)
- 5-4. 実体験例文(NTTドコモビジネス/インフラエンジニア)
- 5-5. 即戦力アピールの構造化
- 6. パターン(5):大手・安定性・働き方志向の志望動機
- 6-1. キーフレーズ
- 6-2. 実体験例文(NTT東日本内定/法人営業)
- 6-3. 実体験例文(NTTドコモ内定/法人営業)
- 6-4. 実体験例文(ソフトバンク内定/法人営業)
- 6-5. 「大手安定」だけで終わらない補強の仕方
- 7. 通信業界の志望動機・NGパターンと回避法
- NG(1):「スマホが好き」「ガジェットが好き」で漠然
- NG(2):「大手で安定」だけ
- NG(3):「給与が高い」のみ
- NG(4):3キャリアの違いを理解していない
- NG(5):5G・DX等のキーワードを表面的に並べるだけ
- 8. 主要4社別の志望動機の特徴
- 8-1. NTTドコモ:顧客基盤・新規事業・「考え抜く×柔軟性」
- 8-2. KDDI:自社サービス・グロース・データドリブン
- 8-3. ソフトバンク:革新性・海外展開・スピード感
- 8-4. NTT東日本/NTTドコモビジネス:エンタープライズ・即戦力性
- よくある質問(FAQ)
- Q.通信業界で評価される志望動機の共通点は?
- Q.NTT系・KDDI・ソフトバンクで志望動機の方向性は違いますか?
- Q. NG志望動機の典型例は?
- まとめ:志望動機作成の3つのチェックポイント
- ワンキャリア転職のご紹介
1. 通信業界の現状と求められる人物像
1-1. 3大キャリア(NTT・KDDI・ソフトバンク)の事業構造
通信業界は、以下の3大キャリアを中心に構成されています。
総務省「情報通信白書」によれば、国内モバイル契約数は約2億回線、固定通信契約も約3.5千万回線と、業界全体が「日本社会のインフラ」として機能しています。
1-2. 「非通信領域」シフトと新領域投資
通信単体ビジネスの成熟化により、各社は「非通信領域」への成長戦略を強化しています。
- NTTドコモ:金融(dカード・d払い)・スマートライフ・ヘルスケア・新規事業
- KDDI:ライフデザイン領域(au PAY・auでんき・au PAYカード)・DX・データドリブン
- ソフトバンク:AI・PayPay・Vision Fund投資先・ヤフー/LINE等のZHD連携
- NTT東西・NTTドコモビジネス:エンタープライズDX・5G法人向け・社会DX
つまり、通信業界の志望動機を作成する際は、「通信が好き」だけでなく「非通信領域での新規事業に貢献したい」という視点を持つことが重要になります。
1-3. 求められる人物像
ワンキャリア転職に集まった内定者80名の選考体験談・転職体験談を横断すると、通信業界で評価される人物像は以下の通りです。
- 既存事業(通信インフラ)の知見と新領域(DX・5G・AI)への適応力の両立
- 大規模ステークホルダーを巻き込むプロジェクト推進力
- データドリブン・KPI設計に基づく事業推進
- 「人」としての姿勢(柔軟性・コミュニケーション・誠実さ)
- ジョブ型・プロフェッショナル制度への適応(特にKDDI)
これら全てを満たす必要はありません。自分の前職経験と接続する1〜2点を、具体的なエピソードとともに語れることが、志望動機作成の出発点になります。
2. パターン(1):社会的影響力・顧客基盤志向の志望動機
最も評価されやすい志望動機の1つが、「日本社会のインフラとしての顧客基盤」を志望理由にするパターンです。
2-1. キーフレーズ
- 「日本のインフラを支える」
- 「億単位の顧客基盤・社会的インパクト」
- 「公共性の高い事業」
- 「知名度のある大手企業」
2-2. 実体験例文(Google→NTTドコモ)
「日本において多くの方が使っているサービス・顧客基盤を有していること。また新規事業に打って出ようとしており成長の機会がつかめそうだったこと」 (Google→NTTドコモ/事業企画・事業統括)
2-3. 実体験例文(三菱地所→KDDI)
「社会的なインパクトを考えるとそれなりの知名度は必要だと考えたので大手企業を中心に受けた。また、平均年収は最低でも800万円というボーダーは設けた」 (三菱地所→KDDI/法人営業)
2-4. 実体験例文(JR東日本→NTTドコモ)
「社会的なインパクトを考えるとそれなりの知名度は必要だと考えたので大手企業を中心に受けた。また、平均年収は800万円という基準は設けた」 (JR東日本→NTTドコモ/法人営業)
2-5. 「スケール感」を語る際のポイント
このパターンで評価される志望動機の構造は、以下の通りです。
- 前職での「規模感」の経験(インフラ・大企業・公共性等)
- その経験と通信業界の事業の接続(億単位の顧客基盤・社会インフラ性)
- 通信業界で実現したい具体的なアウトプット(新規事業・サービス改善等)
「大手だから」「安定だから」だけでは弱く、「自分の前職での経験を、通信業界の規模感でさらに活かしたい」という具体性が決定打になります。
3. パターン(2):事業成長性・新領域志向の志望動機
通信業界の「非通信領域」シフトに乗って、DX・5G・AI・新規事業に関わりたいという志望動機パターンです。
3-1. キーフレーズ
- 「DX・5G・AI領域の成長機会」
- 「成長している市場・事業」
- 「新規事業に打って出る企業」
- 「グロースしている市場」
3-2. 実体験例文(GMO→NTTドコモ)
「役職がなくても一定の年収アップが望める企業であること。自分が専門職になりたいのか、役職を目指すのか定まっていなかったので例え役職がつかなかったとしても年収が一定程度アップする企業であることを望んだ。業務としてはマーケティングの能力を生かしつつ、サービス企画にもチャレンジしたかったので、経験を生かしながら新しい領域に携われることも魅力的を感じていた」 (GMOインターネット→NTTドコモ/デジタルマーケティング)
3-3. 実体験例文(アビーム→ソフトバンク)
「グロースしている市場、業界に関わることができる事業会社 ・金融、保険業界のテック関連の業務を非金融業界で携わること (金融、保険業界を変革するには金融機関側ではなく、非金融企業側でアプローチすることが最もインパクトを与えられると考えたため)」 (アビームコンサルティング→ソフトバンク/新規事業企画・事業開発)
3-4. 実体験例文(伊藤忠テクノソリューションズ→ソフトバンク)
「1. 事業に直接関わる際に、今成長している会社・事業に入ること 2. 面接した際の上司と会話ができるか(仕事がやりづらそうと感じないか) 3. 現場のメンバーが、学ばせて頂きたいと思える人たちか」 (伊藤忠テクノソリューションズ→ソフトバンク/インフラエンジニア)
3-5. 「成長領域への関与」を具体化するポイント
「新領域に挑戦したい」だけでは漠然です。具体的にどの非通信領域(金融・ヘルスケア・スマートシティ・AI・PayPay・Vision Fund投資先等)に、どう貢献したいかを語る必要があります。
応募企業の最新IR資料・中期経営計画・社長メッセージ等から、注力領域と戦略の方向性を事前に確認しておくことが、評価される志望動機作成の最初のステップです。
4. パターン(3):専門スキル・プロフェッショナルキャリア志向の志望動機
特にKDDIで評価される、ジョブ型・プロフェッショナル制度を活用した志望動機パターンです。
4-1. キーフレーズ
- 「UXデザイン・PdMのど真ん中」
- 「データドリブン・データ分析」
- 「ジョブ型・プロフェッショナルキャリア」
- 「自社サービス開発」
4-2. 実体験例文(グリー→KDDI)
「一番は、関われる領域と立場。どの立場で、どういった領域でどういう役割を任せてもらえるかを一番重視した。特に、自社でプロダクト/サービスを持っているか、自社の人間で改善活動を行なっているか、その役割を自分は期待されているか、を重視していた」 (グリー→KDDI/UI/UXデザイナー)
4-3. 実体験例文(NTT東日本→KDDI)
「旧式の日本の大企業スタイルからジョブ制度に変化していきプロフェッショナルなキャリアを歩むことができるのではないかと期待したため」 (NTT東日本→KDDI/法人営業)
4-4. 実体験例文(KDDI内定/UI/UXデザイナー)
「UXデザイン、サービスグロースのど真ん中で経験を積めるポジションだったこと ・アセットと資金が豊富で、実行出来る幅が広く規模が大きいため ・ワークライフバランスや各種制度が整っており、仕事とプライベートを分けることが出来ると感じたため」 (KDDI/UI/UXデザイナー/2020年7月/内定)
4-5. ジョブ型・プロフェッショナル制度の活かし方
KDDIは2020年以降、ジョブ型雇用制度を導入し、専門職としてのキャリアパスを明確化しています。「ゼネラリストではなくスペシャリストとして」「特定の専門領域でプロフェッショナルとして」というキャリア観を志望動機に組み込むと、KDDIで評価されやすい傾向にあります。
NTTグループ・ソフトバンクでも、専門職としてのキャリアパスは整備が進んでいますが、KDDIほどジョブ型が明確ではありません。応募企業の制度を事前に調べた上で、志望動機を組み立てましょう。
5. パターン(4):業界経験の即戦力転用志向の志望動機
コンサル・SIer・他通信キャリア出身者に多い、自分の前職スキルの即戦力性をアピールする志望動機パターンです。
5-1. キーフレーズ
- 「コンサル経験を顧客の懐に」
- 「橋渡し人材」
- 「即戦力で稼働」
- 「前職で培ったエンタープライズ営業経験」
5-2. 実体験例文(コンサル→NTT東日本)
「コンサルでの経験から、プロジェクトを進めるための論点整理やファシリテーションに加えて、顧客の懐に入り込むのが得意である点をアピールした。コンサルタントは事業会社の方から頭でっかちなイメージをもたれる事が多いと感じていたので、コミュニケーションを大切にして仕事をしてきたことを伝えることで、安心して受け入れてもらえると感じた」 (NTT東日本/法人営業/2022年6月/内定)
5-3. 実体験例文(前職NTTコム→NTTドコモビジネス)
「官公庁向けの営業部門での募集で、前職で培ったエンタープライズ向けの営業スキルが活かせると考えたため。また、ドコモと合併を控えており、今後の企業成長があると考えたため」 「今回の求人は官公庁の顧客と長期的なリレーションを構築して、いかに社内を巻き込んで案件を獲得していくかの力が試されていると感じた。そのため、前職で顧客とエンジニアの橋渡しとして成果を出した実績を語り、粘り強さや調整力をアピールした」 (NTTドコモビジネス/法人営業/2021年3月/内定)
5-4. 実体験例文(NTTドコモビジネス/インフラエンジニア)
「少数精鋭のチームで、大きな裁量を持ってITインフラの運営を行った経験と、学生時代に様々なアプリケーションの開発をバイトとして行った経験。加えて、エンジニアとしてグローバルに通用する人材になりたいという熱意。日本のIT企業の雄であるNTTだからこそ、志の高さを見せることが重要と判断した」 (NTTドコモビジネス/インフラエンジニア/2023年7月/内定)
5-5. 即戦力アピールの構造化
即戦力アピールでは、以下の3要素を構造化して志望動機に組み込みましょう。
- 前職で培った具体的スキル(コンサルの論点整理、SIerのエンタープライズ営業等)
- そのスキルが通信業界のどのポジションでどう活きるか(橋渡し人材、データ活用等)
- それを通じて実現したい貢献(社内巻き込み、顧客成果等)
6. パターン(5):大手・安定性・働き方志向の志望動機
通信業界の安定性・知名度・働き方を志望理由にするパターンです。ただし、これだけで終わる志望動機はNGとなります。補強要素として配置するのが効果的です。
6-1. キーフレーズ
- 「大手・安定」
- 「年収800万ボーダー」
- 「ワークライフバランス」
- 「出身地での勤務」
6-2. 実体験例文(NTT東日本内定/法人営業)
「大手で安定してそうだったから/出身が東日本地域で、遠方の転勤を避けられるため」 (NTT東日本/法人営業/2017年6月/内定)
6-3. 実体験例文(NTTドコモ内定/法人営業)
「就職活動時に自分に何が向いているかわからない段階で、業務範囲が幅広くやりたいことが見つかった際にそれが実現できる会社だったから」 「柔と剛を兼ね備えている点をアピールした。自分の強みは思考力だと感じていたが、それだけではなく大企業でうまく人ともやっていけるような柔軟性もあるとアピールしたのが刺さっていたと思う」 (NTTドコモ/法人営業/2018年5月/内定)
6-4. 実体験例文(ソフトバンク内定/法人営業)
「2点ある。1点目は、革新的な企業だったため。2点目は、海外展開を進めていて、海外で働くチャンスもあると思ったから」 (ソフトバンク/法人営業/2015年4月/内定)
6-5. 「大手安定」だけで終わらない補強の仕方
「大手で安定」だけでは志望動機として弱いため、以下のいずれかの補強要素を必ず組み合わせましょう。
- 具体的な事業領域への興味(5G・DX・PayPay等)
- 自分の前職経験との接続(即戦力アピール)
- キャリアアップビジョン(ジョブ型・専門職等)
- 入社後の貢献領域の明確化
7. 通信業界の志望動機・NGパターンと回避法
ワンキャリア転職に集まった「不採用」「補欠」となった事例から、避けるべきNG志望動機を5つに整理しました。
NG(1):「スマホが好き」「ガジェットが好き」で漠然
ダメな例:「学生時代からスマホやガジェットが好きで、通信業界に興味を持ちました」 回避法:個人の好みではなく、「業界の社会的役割」「自分のキャリアでの貢献」という視点で語る
NG(2):「大手で安定」だけ
ダメな例:「貴社は業界大手で安定しており、長期的に働ける環境だと感じました」
回避法:「大手」「安定」は副次的理由として配置し、メインは「業務内容」「貢献領域」を語る
NG(3):「給与が高い」のみ
ダメな例:「貴社は給与水準が高く、キャリアアップを目指せる環境です」
回避法:給与・年収は転職の動機として正当ですが、面接で志望動機として表現する際は補強要素として配置
NG(4):3キャリアの違いを理解していない
ダメな例:NTTドコモ面接で「貴社のPayPay事業に興味があります」(PayPayはソフトバンク系)
回避法:応募企業の事業ポートフォリオ・グループ会社・最新ニュースを事前に必ずリサーチ
NG(5):5G・DX等のキーワードを表面的に並べるだけ
ダメな例:「5G・DX・AIの新領域で活躍したい」(具体性なし)
回避法:「自分の前職での○○経験を、貴社の○○領域で活かしたい」と具体的に翻訳して語る
通信業界の志望動機でNGになる典型パターンは、「漠然とした業界愛」「大手・安定の連呼」「キーワードの羅列」の3つです。応募企業の最新の事業戦略・新領域投資の方向性を事前にリサーチし、自分の前職経験との接続を具体的なエピソードで語ること。これが、内定率を大きく左右する分岐点になります。
8. 主要4社別の志望動機の特徴
最後に、内定者80名のデータから、主要4社それぞれで評価される志望動機の方向性を整理します。
8-1. NTTドコモ:顧客基盤・新規事業・「考え抜く×柔軟性」
NTTドコモの選考体験談を見ると、「億単位の顧客基盤」「新規事業領域の成長機会」「柔と剛を兼ね備えた人物像」が志望動機の主流です。
「転職の軸と自分自身の成長の展望に照らし合わせて一貫性のあるストーリーで話をした。異業種にチャレンジした理由は必ず聞かれるところだったので、自分なりに叶えたいこと、現職でそれが叶えられない事を丁寧に熱量を持って説明した」 (NTTドコモ/商品企画/2021年11月/内定)
8-2. KDDI:自社サービス・グロース・データドリブン
KDDIの選考体験談を見ると、「自社プロダクト開発」「ジョブ型プロフェッショナル」「データドリブンな企画推進」が志望動機の主流です。
「社外の勉強会にも多く参加し、ここ数年でも資格も取得しており、学ぶ意欲があること。また、前職でもPdMを担当しており、業務スキルを備えていること」 (KDDI/プロダクトマネージャー/2017年10月/内定)
8-3. ソフトバンク:革新性・海外展開・スピード感
ソフトバンクの選考体験談を見ると、「革新性」「海外展開」「スピード感のある事業推進」「PayPay等のグループシナジー」が志望動機の主流です。
「以下3つ答えた。1.学生時代の経験を含めて、自分の長所を棚卸し/2.次に、会社にどのように売り上げ・利益を上げることに貢献できる/3.なぜ、ソフトバンクか経験に結びつけて答える」 (ソフトバンク/法人営業/2015年4月/内定)
「成長意欲や、ゴールに対しての過程をどのように管理していくか」 (ソフトバンク/インサイドセールス/2005年5月/内定)
8-4. NTT東日本/NTTドコモビジネス:エンタープライズ・即戦力性
NTT東日本・NTTドコモビジネスの選考体験談を見ると、「エンタープライズ向け営業の即戦力性」「コンサル・SIer出身者の橋渡し人材」「官公庁・大企業顧客対応」が志望動機の主流です。
「これまでの実績やプロセスをこの企業でも再現性をもって実施できる点をアピールしました」 (NTT東日本/法人営業/2007年1月/内定)
よくある質問(FAQ)
Q.通信業界で評価される志望動機の共通点は?
本記事で集計した内定者80名の事例を分析すると、共通する評価ポイントは「自分の前職経験と通信業界の事業の接続を、具体的に語れているか」です。「通信が好き」「スマホが好き」だけでは漠然としすぎており、競合との差別化ができません。3キャリアそれぞれの戦略・新領域投資の方向性を理解した上で、自分の経験との接続を語ることが必須です。詳しくは「2〜6章」で5つの典型パターン別に解説します。
Q.NTT系・KDDI・ソフトバンクで志望動機の方向性は違いますか?
大きく異なります。NTT系は「社会インフラ・公共性・エンタープライズDX」、KDDIは「自社サービス・データドリブン・ジョブ型プロフェッショナル」、ソフトバンクは「革新性・海外展開・スピード感」を評価する傾向があります。詳しくは「8章」で4社別の特徴を解説します。
Q. NG志望動機の典型例は?
「スマホ・ガジェットが好き」「大手で安定」「給与が高い」だけで終わる志望動機、3キャリアの違いを理解していない応募、5G・DX等のキーワードを表面的に並べるだけの記述が典型的なNGパターンです。詳しくは「7章」で解説します。
まとめ:志望動機作成の3つのチェックポイント
通信業界の志望動機は、「(1)社会的影響力・顧客基盤志向」「(2)事業成長性・新領域志向」「(3)専門スキル・プロフェッショナルキャリア志向」「(4)業界経験の即戦力転用志向」「(5)大手・安定性・働き方志向」の5パターンに集約され、特に「自分の前職経験と通信業界の事業の接続を、具体的に語る」ことが内定率を大きく左右します。
最後に、応募前に確認すべき3つのチェックポイントを整理します。
具体的な次のアクションは、以下の3点です。
- ワンキャリア転職でNTTドコモ・KDDI・ソフトバンクの選考体験談を読み、応募予定企業の志望動機テンプレを確認
- 5つの典型パターンのうち、自分の前職経験に最も近いパターンを1つ選び、エピソードを言語化
- 各社の最新IR資料・中期経営計画から、注力領域(5G・DX・PayPay・dカード・新規事業等)を事前にリサーチ
通信業界での経験は、日本社会のインフラ運営の現場で、5G・AI・DX等の最先端技術に触れながら成長できる極めて価値の高いキャリアです。応募前の段階で「自分の志望動機が、5つのどのパターンに該当するか」を冷静に整理することが、最初にして最大の準備です。
ワンキャリア転職のご紹介
ワンキャリア転職は「次のキャリアが見える」転職サイトです。これまで可視化されていなかったキャリアに関するクチコミデータが60,000件以上掲載されています。
どの企業からどの企業へ転職したのかという転職体験談や、転職の面接で実際に聞かれた質問がわかる選考体験談、企業ごとの年収や福利厚生に関するクチコミなど、転職時の情報収集から面接対策までワンキャリア転職だけで行うことができます。
また、個別でのキャリア相談も可能です。ワンキャリア転職に集まるキャリアデータを熟知したキャリアアナリストがデータに基づいたキャリアパスの提示や求人のご紹介をいたします。面談にてご自身のキャリアを相談したい方はぜひ、以下よりお申込みください。



