「国家公務員は安定しているけど、残業が多そう」という声はよく耳にします。実際のところ、国家公務員の残業時間はどのくらいで、省庁によってどれほど差があるのでしょうか。
人事院の調査によると、令和5年の国家公務員の平均年間超過勤務時間数は230時間(月換算で約19時間)です。一見、民間企業と大きく変わらないように見えますが、省庁・部署によっては月に数十時間の残業が恒常化しているケースもあります。
本記事では、公式データをもとに国家公務員の残業実態を解説するとともに、実際に国家公務員から転職した方のリアルな声もお届けします。転職を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
- 1. 国家公務員の残業時間の実態
- 1-1. 平均残業時間のデータ(令和5年度)
- 1-2. 民間企業との比較
- 2. 省庁別の残業時間の違い
- 2-1. 残業が多い省庁の傾向
- 2-2. 残業が少ない省庁・機関
- 2-3. 残業が増えやすい時期・業務
- 3. 国家公務員の超過勤務手当の仕組み
- 3-1. 超過勤務手当の計算方法
- 3-2. 上限規制と近年の動き
- 4. サービス残業・申告されない残業の実態
- 4-1. 「申告されない残業」の構造
- 4-2. 霞が関を離れる若手の増加
- 5. 国家公務員から転職した人のリアルな声
- 5-1. 残業・待遇への不満から転職したケース
- 5-2. キャリア・やりがいの変化を求めて転職したケース
- よくある質問(FAQ)
- Q.国家公務員の残業時間は平均どのくらいですか?
- Q.残業が多い省庁・少ない省庁はどこですか?
- Q.国家公務員の残業代(超過勤務手当)はきちんと支払われますか?
- ワンキャリア転職のご紹介
1. 国家公務員の残業時間の実態
1-1. 平均残業時間のデータ(令和5年度)
人事院が公表している「国家公務員の平均年間超過勤務時間数(直近5年分)」によると、令和5年の国家公務員の平均年間超過勤務時間数は230時間です。月換算では約19時間となります。
この数字だけ見ると「思ったより多くない」と感じる方もいるかもしれません。しかし、これはあくまで全省庁の平均値です。政策立案部門や国会対応に携わる部署では、繁忙期を中心に月に数十時間超の残業が発生しているケースも報告されています。また、後述するようにこの数字に反映されないサービス残業の存在も指摘されており、平均値と実態の間に乖離がある可能性があります。
出典:人事院「国家公務員の平均年間超過勤務時間数(直近5年分)」
1-2. 民間企業との比較
厚生労働省の「毎月勤労統計調査(令和5年3月分結果確報)」によると、一般労働者の月間所定外労働時間は14.4時間です。国家公務員の月平均約19時間と比べると、5時間程度長い水準といえます。
ただし民間企業の場合、業種・職種・企業規模によって大きな差があります。コンサルティング業や金融機関では月40〜60時間超の残業が発生するケースも珍しくなく、一概に「公務員のほうが長い」とは言い切れません。重要なのは、自分が配属される省庁・部署の実態をあらかじめ把握することです。
出典:厚生労働省「毎月勤労統計調査(令和5年3月分結果確報)」
2. 省庁別の残業時間の違い
2-1. 残業が多い省庁の傾向
国家公務員の残業時間は省庁によって大きく異なります。特に残業が多いとされるのは、国会対応・予算編成・政策立案に深く関わる以下のような省庁・部門です。
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