こんにちは。ワンキャリア転職のキャリアアナリストです。
この連載「キャリアアナリストのお悩み相談室」では、転職を考えている方からいただいたリアルなお悩みに、ワンキャリア転職のデータをもとにお答えしています。
本日のお便り
さて、本日のお便りはこちら。ラジオネーム「セサミ」さん(28歳・国内化粧品メーカー 国内法人営業職)からです。
3年間、化粧品メーカーでドラッグストアや百貨店への営業を担当しています。最近、転職サイトで外資系消費財メーカーのグローバル営業ポジションの求人を見つけ、強く惹かれました。将来は海外と関わる仕事がしたいとずっと思っていたので。
ただ、英語は大学時代のTOEIC650点止まりで、実務で使ったことはほぼゼロです。先日、思い切って応募しようとしたのですが、求人票に『ビジネスレベルの英語力』と書いてあり、躊躇してしまいました。
周囲からは『英語ができないとグローバル企業は無理だよ』と言われることも多く、夢を諦めるしかないのかと落ち込んでいます。英語が得意でなくても、グローバルに働ける環境に転職することはできるのでしょうか?
グローバル志向で転職した人は、どんな職種に多いのか?
まず、データから見ていきましょう。
ワンキャリア転職の転職体験談のうち、グローバル志向・海外環境への転職を動機として挙げているものを集計したところ、該当件数は137件でした。
では、転職後の職種はどうだったのか。上位は法人営業・戦略コンサルタント・海外営業・事業企画が並びます。一見すると英語を日常的に使いこなすイメージの「翻訳・通訳」や「海外事業専任」ではありませんでした。
実態は「英語必須の職種」だけじゃない
「グローバルに働きたい」という動機で転職した人の多くが向かった先は、国内で積んだビジネス経験を活かせる営業職・コンサルティング職でした。
外資系企業や海外とのつながりが強い企業に入ることで、グローバルな環境に身を置く。その職種自体が「英語を流暢に話せること」を最低条件にしているわけではない——これが実態です。
実際に、グローバル部品業務を手がけるメーカーに転職した社員は、こう語っています。
「業務量が多かったり、イレギュラー対応も多いので、それに対応するための仕事を早くこなす工夫や改善思考が求められて、勉強になったと感じる。関わる関係者も多いので、色んな人と話す機会があり、信頼関係を作る練習にもなった。海外の現地法人のスタッフとは英語でメール・電話を日常的に行うので、英語で仕事をする経験もできた。」 (豊通物流/グローバル部品業務部/国際・貿易業務・中途入社)
英語は「入社前に完璧である必要はなく、業務を通じて積み上げていくもの」——そう語られています。入口のハードルと、入社後の現実は、思ったより違うのです。
「英語力よりも大切なもの」が採用を左右している
グローバル転職において、英語力以上に評価される要素があります。それは職種としての実績と、グローバル環境への適応意欲です。
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