コンサル業界への転職を検討しているビジネスパーソンなら、一度はベイカレント・コンサルティングの名前を耳にしたことがあるはずです。2026年4月14日に発表されたFY2026通期決算では、売上高が1,483億円(前年比+27.8%)と過去最高を更新し、国内最大級のコンサルティングファームとしての存在感をさらに高めています。
ただ、「好決算=転職先として魅力的」と単純に結びつけることはできません。ワンキャリア転職のクチコミデータと決算情報を組み合わせ、転職を検討する際に知っておくべきポイントを整理します。
1.AI需要が爆発——ベイカレントが売上1,483億円を達成した背景
ベイカレントのFY2026(2025年3月〜2026年2月期)通期業績は売上高1,483億円(前年比+27.8%)、EBITDAは521億円(同+19.9%)と、計画を上回る水準で着地しました。営業利益率は34.3%と高水準を維持しており、単なる規模拡大ではなく収益性を伴った成長であることが確認できます。
この急成長の主な牽引役が、生成AI関連のコンサルティング需要です。DXに加えて生成AI案件が拡大した結果、案件数は前年比+20.7%で推移しました。同社の決算資料によると、SMBCグループ・SoftBankグループ・トヨタ×NTTをはじめとする国内主要企業が数年にわたる大規模なAI投資に着手し始めており、コンサルティング需要の継続的な成長が見込まれています。
国内コンサルティング市場はCAGR約10%で成長が続くとされており、米国との比較では市場規模・コンサル人数ともに依然として大きな余地が残っています。ベイカレントが「まだ成長期」と位置づける根拠は、こうした構造的な市場環境にあります。
(出典:ベイカレント FY2026 通期 決算説明会資料(2026.4.14) P.4, P.5, P.10〜11, P.12)
2.コンサル人員を年25%拡大——急成長の裏で起きていた組織変化
急拡大を支えるのは人員増強です。FY2026期末のコンサルタント数は5,590名(前年末4,784名、前年比+16.8%)、総社員数は6,768名(前年比+25.0%)となりました。さらにFY2027末には約7,000名(前年比+約25%)を目指す計画が発表されています。
「AI化でコンサル需要が減少するのではないか」という市場の懸念に対して、同社は「生成AI関連を中心としたコンサルティング需要が継続する」と明確に回答しています。FY2029には売上2,500億円(FY2024〜FY2029 CAGR約20%)を目指す中期経営計画も掲げており、採用拡大フェーズが今後数年は続く見通しです。
一方で、FY2026上期には将来成長に向けた人材再配置を実施した結果、コンサルタント数の伸びが一時的に鈍化した経緯があります。急成長企業特有の組織変化は、入社タイミングによって職場環境にも影響を及ぼすことがある点は頭に入れておきましょう。
(出典:同決算資料 P.8〜9, P.21, P.27)
3..「平均年収901万円」——クチコミが語る年収・キャリアの現実
ワンキャリア転職に寄せられたクチコミデータによると、ベイカレントの平均年収は901万円で、レンジは550万円〜2,000万円と幅があります。コンサル業界の中では競争力のある水準ですが、その中身には注意が必要です。
年収のポジティブな面では、昇進時の年収ジャンプが大きい点が複数のクチコミで挙げられています。
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