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「とりあえず3年働け」は本当に死語なのか?早期退職組のその後を追跡してみた

こんにちは、トイアンナです。


「とりあえず3年は古い」


この言説が市民権を得て、もう久しくなります。入社3年以内の離職率は新卒の約3割

「合わない環境に居続けるのは時間の無駄」「自分の市場価値を早く上げるべき」というロジックは、もはやデフォルトの思想になりました。


しかし、私はずっと引っかかっていました。


「とりあえず3年」を否定する声は大きい。


では、早期退職した人たちのその後は、本当に幸せなのでしょうか。




「3年以内退職者」の満足度は9割にのぼる


株式会社プロフェッショナルバンクの調査によれば、入社3年以内に離職した若手のうち、転職して「良かった」と答えた割合は9割にのぼります。


というのも、3年以内に離職する人の原因でトップに挙がるのは労働時間や給与などの「条件の悪さ」だからです。そもそも休みが取れなかったり、労働時間が長すぎたりする職場で疲弊し、逃げ出してやっと人間らしく働けるようになった……と感じている方が多いからだと思われるからです。


逆に3年以内に離職「しなかった」方で、離職を考えた理由として「仕事にやりがい・意義を感じない」を挙げており、単にやりがいを感じないだけで実際に離職まで行動を起こす人は少ないとわかります。


これは、感覚的にも理解できる数字です。1日15時間も働く職場に入れられたら、「何が何でも辞めないと、心か体を壊してしまう」と慌てて転職先を探す人が多くいるはずです。しかし「仕事に意義を感じないな……でも、定時に帰れるし、給与もそこそこもらえるし」という環境なら、なかなか転職まで踏ん切りがつかないはずです。


(参考)新卒3年未満での転職経験者の約9割が「転職して良かった」と回答、転職未経験者の堅実なキャリアプランも明確に/新卒3年未満の転職とキャリア形成への影響に関する調査 | 採用マイスター | 株式会社プロフェッショナルバンク「新人・若手の早期離職に関する実態調査」の結果を発表/リクルートマネジメントソリューションズ






入社1年で辞めたことで、人間らしい暮らしを手に入れたケース


実際に、入社1年である銀行を離職したKさんからお話を伺いました。


私、入社してすぐに寮生活になったんですよ。社員寮なら月に3万円で住めてお得だと思っていたら、門限が21時で。外泊も事前申請が必要なんですね。それだけならまだしも、私が飲み会のたびに友人の家に泊まることを繰り返していたら『この態度だと、そのうち査定にも響く』と遠回しに言われて。仕事ぶりじゃなくて、プライベートの、それもちゃんと申請した外泊でキャリアに支障が出る会社なんて無理!って思っちゃったんですよ


銀行では、さらに23時まで働くことが常態化。将来の積立金などを差し引くと、手取りは残業代を足しても20万円台だったといいます。


さらに、休みの日は資格取得のために勉強をしなくちゃいけなくて、この勉強時間は労働時間にカウントされない。となると、土日もお盆もあったもんじゃなくて。それでこの労働環境には耐えられない、と転職を決めましたね


もともと、体力的にタフだったKさん。労働時間はそのままに給与アップを目指し、現在はコンサルタントとして活躍しています。


特に1社目でハードな経験を積んだ方は、2社目で「給与アップを取るか、労働時間を減らすか」の二択で自分が欲しいものを選び、幸せをつかんでいる方が多いように思われます。


▼銀行からコンサルへ、第二新卒で転職した他の方の事例






「3年以内に転職」して後悔するケース


では、3年以内に離職して「後悔する方」はどうなっているのでしょうか。


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トイアンナ

P&G→LVMH→ライター・会社経営。得意分野は法人様の人事・採用インタビュー、キャリア記事。女性のキャリアと結婚を支援する婚活予備校「魔女のサバト」の主宰も。著書に『改訂版 確実内定』(KADOKAWA)、小説『ハピネスエンディング株式会社』(小学館)など。 連絡先:http://werite.info/inquiry

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